364号(2022・1・21)
[年頭のあいさつ]
明けましておめでとうございます。役員、会員をはじめ関係各位の皆様には平素より日本対外文化協会の活動にご理解とご支援を賜り深く御礼申し上げます。
昨年、一昨年と新型コロナウイルスの感染拡大が世界中に広がり、未だに収束の兆しは見えず、通常の活動は制限された状況が続いています。一方このような状況下で新たな試みを行う機会と捉え前を見据えて進むことが重要と考えています。近年は情報通信技術が更に発展しインターネット社会は一段と加速しています。テレワーク、オンライン会議などネットを介していろいろな物事が行われる新たな社会構造に変わりつつあります。
日本対外文化協会は今年で創立57年目を迎えます。その間世界の構図も変わりました。近年は様々な事がより複雑に絡み合った状態になっています。対文協は創立以来、一貫して諸外国との相互理解の促進と平和な世界の実現を旗印に微力ながら努力を重ねて参りました。今年もコロナ禍の中ではありますが、気持ちを新たに目標を目指して一歩ずつ進んでいきたいと思っています。
皆様の相変わりませぬご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝とご活躍をご祈念申し上げます。
[対文協だより]
*第26回ロシア語検定試験を実施
2021年12月12日(日)、今年度3回目となる「第26回ロシア語検定試験」を東海大学高輪キャンパスで開催した。徹底した新型コロナウィルス感染拡大防止対策を取りながら実施した。今回は受験希望が最も多い第1レベルに限定し、11名が受験した。第1レベルの合格認定書は、一般的にロシアの大学への入学できるロシア語力を有することを証明するものである。
なお、2022年2月20日(日)に今年度4回目となる「第27回ロシア語検定試験」を開催する予定で現在準備を進めている。すでに募集は締め切り、多数の応募があった。
*第175回研究会を開催
12月1日 (水) 15時から、対文協第175回研究会がオンラインで開催された。今回は講師に神奈川大学特別招聘教授 下斗米 伸夫 氏をお招きし、「ソ連崩壊30年-エリツィン政治再考」と題して講演が行われた。30年前にソ連が崩壊に辿った経緯を調べ直し、新たな視点での研究を進めて来られた下斗米教授は、その研究に関しての著書『ソ連を崩壊させた男、エリツィン』(作品社)を12月に出版された。今回の講演ではその本の内容から重要なポイントに焦点を当て、講演を行った。参加者は画面越しに熱心に講演に聴き入った。(本号特集参照)
[特 集]
第175回研究会 ソ連崩壊30年-エリツィン政治再考
神奈川大学特別招聘教授
下斗米 伸夫
[ロシアの新聞・雑誌から]
◇ロシアは対NATO交渉継続に望みつなぐ <VEDOMOSTI' 22.1.13>
◇ロシアは中国の背中に手を差し伸べた <kommersant' 22.12.15>
◇カザフスタン暴動鎮圧にロシア軍事介入 <VEDOMOSTI' 22.1.9>
◇9月以来初のウイルス1日死亡800人以下 <kommersant' 22.1.7>
◇クワシニン元軍参謀総長がコロナ感染死去 <Kommersant'22.1.7>