356号(2019・11・15)

[対文協だより]

*第167回研究会を開催
 10月21日(月)、対文協第167回研究会が霞が関ビル・東海大学校友会館で午後6時から開催された。研究会は 青山学院大学国際政治経済学部教授 ピョートル・ポダルコ 氏を講師に招き、「ロシアとロシア語圏の社会 現状と繋がりⅡ」と題し講演が行われた。ポダルコ氏は156回研究会に続き、移民、文化と言語の側面からのロシア語圏の社会について複眼的な考察を述べた。(本号特集参照)

*ブルガリア・ラデフ大統領が松前達郎会長を表敬訪問
 10月24日(木)、東海大学校友会館にてルメン・ラデフブルガリア共和国大統領一行が松前達郎東海大学総長(日本対外文化協会会長)を表敬訪問した。松前総長にこれまでの文化、教育、科学関係の交流活動への貢献に対して、ブルガリア大統領栄誉賞の表彰状とメダルが贈られた。山田清志東海大学学長(対文協専務理事)に対し記念品が贈られた。対文協はブルガリア共和国大使館との調整等を行った。

*アルメニア共和国大統領講演会
 アルメニア共和国アルメン・サルキシャン大統領による講演会が10月25日(金)、東海大学高輪キャンパスで行われた。政治家であり、物理学者・コンピューター科学者でもあるサルキシャン大統領は首相や駐英大使を歴任した後、2018年4月に第4代大統領に就任した。講演会は「数学モデリングと地政学、グローバルリスクのグローバル行動」と題し、IT立国であるアルメニア共和国での経験と、ITやAIを活用した未来社会の展望を語り、将来を担う学生、生徒にエールを送った。講演は英語で行われ、東海大学高輪キャンパスの学生、東海大学付属高輪台高校の生徒など200名を超える多くの聴衆が集まった。対文協はアルメニア共和国大使館との調整等を行った。

*ガスプロム教育センター代表団が来日
 ロシア・ガスプロム教育センター(モスクワ市)の教職員6名、生徒10名から成る研修団が11月5日より11月9日までの滞在日程で来日した。代表団は東海大学との協定に基づく学校交流を目的とする研修団で、2008年以来、日本とロシア相互に訪問し合い、学術・文化における学校間交流を続けている。一行は11月8日に東海大学付属高輪台高校を訪問し、自国の文化紹介を行い、教職員、生徒間による活発な交流を行った。各地で日本の文化に触れた一行は11月9日に帰国した。対文協から職員が同行、通訳等の協力を行った。

*ロシアからの歌手、ピアニストが東海大学付属高輪台高校で音楽交流
 10月3日(木)、ロシア・モスクワ市より来日した歌手、ピアニスト3名が東海大学付属高輪台高校を訪問し、日本の高校生と音楽を通じた交流を行った。3名はロシア・ロマンスを中心に数曲を披露し、また東海大学付属高輪台高校吹奏楽部の演奏も披露され、お互いに音楽を通じた交流で理解を深めた。対文協は東海大学付属高輪台高校での音楽交流の調整、協力を行った。

*第31回日露学生会議報告会
 10月26日(土)、第31回日露学生会議報告会が都内にて行われた。日本・ロシア学生会議は日ロ両国の学生が毎年相互に行き来し、会議を通じて意見交換をして、両国の相互理解と信頼関係を構築することを目的とした学生団体である。第31回目となる今年はロシア側がホストとなり、本年8月7日から22日まで日本からの学生がモスクワ市を訪問し、モスクワ国際関係大学の学生と会議を行い、また文化体験等を行った。報告会には対文協から渡邉隆司事務局長(日本・ロシア学生会議顧問)が出席した。

[特 集]

第167回研究会

「ロシアとロシア語圏の社会 現状と繋がりⅡ」

   青山学院大学国際政治経済学部教授 ピョートル・ポダルコ

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇プーチン「誰も傷つけない」外交を語る <Gazeta.ru ’19.10.13>

◇世論調査:ほぼ60%が体制変化を支持 <Vedomosti ’19.11.6>

◇ロシア軍警察隊がシリア・トルコ国境警備 <Vedomosti ’19.11.24>

◇ロシア超音速巡航核ミサイル完成近づく <Vedomosti ’19.10.30>