327号(2016・7・29)

[対文協だより]

*第142回研究会
 7月19日(火)、対文協第143回研究会が霞が関ビル・東海大学校友会館で午後6時から開催された。研究会は東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 特任准教授の岡田晃枝氏を講師に招き、「ロシア経済の影響を受ける中央アジア」と題して講演が行われた。
(本号特集参照)

*サンクトペテルブルグ国立大学ロシア語検定試験センター訪問
 ロシア連邦内の法律改正に伴い、2016年度、第15回ロシア語検定試験の東京開催についての詳細な打合せとその開催準備のため、対文協渡邉隆司事務局長及び工藤久栄職員が6月29日、サンクトペテルブルグ国立大学ロシア語検定試験センターを訪問し、アルセーニー・パルフョーノフ所長と協議、確認を行った。また今後の試験開催について意見交換を行い、更に前向きに発展させていく方向で合意した。
 ロシア語検定試験は東海大学との共催により、今年度は8月19日、20日、21日の3日間、東海大学高輪校舎で実施される。サンクトペテルブルグ国立大学より2名の試験官が来日予定である。

*第2回対文協薬草医療調査団がロシア・フィンランドを訪問
 対文協は長年、ロシアや東欧の薬草や医療の調査についての業務委託を受け、実施している。今年度は現地調査と視察を兼ねた「薬草医療調査団」を組織し、6月24日から7月3日まで、モスクワ、カザン、サンクトペテルブルグ、ヘルシンキを訪問した。カザンではタタルスタン共和国科学アカデミー副総裁はじめ関係者と面会の後、医療機器工場を視察した。サンクトペテルブルクでは株式会社ペテルブルグ薬局を訪問し、社長及び役員と面会し、経営や運営ついて意見交換を行うなど現地の実情を調査した。ヘルシンキでは医療機関および薬局の視察を行った。

*ディアナ号(ロシア)乗組員供養祭・戸田港まつりに参加
 幕末にロシアのプチャーチン提督が乗艦したディアナ号が津波により伊豆半島にて大破し、沈没した。乗組員500人が救助され、現静岡県沼津市戸田地区に収容されたが、その間に亡くなった乗組員の供養祭が毎年、戸田の地元の人々によって行われている。NPO戸田日露交流協会の招待を受け、7月23日(土)、東海大学ロシア人留学生2名と対文協の渡邉隆司事務局長が供養祭に出席した。同日は「戸田港まつり」も開催され、開会式にも参列。参加したロシア人留学生は戸田とロシアの歴史的関係を学び、理解を深めることができた。当日は在日ロシア連邦大使館からビリチェーフスキー・ドミトリー公使参事官夫妻も参加した。

*鳩山邦夫日ロ協会会長の「お別れ会」
 日本・ロシア協会会長・鳩山邦夫前衆議院議員が6月21日に逝去された。「お別れ会」が7月12日(火)、午前11時より東京都青山葬儀所で行われ、対文協からは渡邉隆司事務局長が出席した。

[特 集]

第143回研究会より
   「ロシア経済の影響を受ける中央アジア」
     東京大学大学院総合文化研究科・教養学部特任准教授 岡田晃枝

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇連邦保安庁が国家特捜委幹部を逮捕  <VEDOMOSTI 7月20日>

◇ウクライナ東部(自称)共和国で「国有化」  <VEDOMOSTI 7月22日>

◇ロシア爆撃機撃墜謝罪後の露土関係  <ブラースチ誌 7月4日号>