313号(2015・5・28)

[対文協だより]

* ロシア文化フェスティバル2015 in Japanく

 5月20日(水)午前、ロシア文化フェスティバルの調印式が帝国ホテルで執り行われた。今年、ロシア文化フェスティバルは記念の第10回目を迎えた。ロシア側はロシア連邦下院議長でロシア組織委員会委員長のセルゲイ・ナルイシュキン氏を、また日本側は日本組織委員会委員長の鳩山由紀夫氏を代表として、2017年から2021年までの5年間にわたりロシア文化フェスティバルを引き続き継続する旨の調印を執り行った。セルゲイ・ナルイシュキン氏は「両国の文化は異なるが文化交流を通じてお互いを理解することに意義があり、このロシア文化フェスティバルは日本で伝統的な催しになってきた」と述べた。また鳩山由紀夫氏は「今年は日露通商条約から160周年の節目の年であり、これまでも文化の力で厳しい時代を何度も切り抜けてきた」と述べた。この日は引き続き上野の東京文化会館大ホールでスタニスラフスキー&ネミロヴィッチ=ダンチェンコ記念国立モスクワ音楽劇場バレエ「エスメラルダ」が公演され、多くの観客が来場した。その後、出演バレリーナ・ダンサーも参加し、ロシア文化フェスティバル2015 in Japanのオープニングセレモニー&パーテイーが華やかに執り行われた。対文協からは渡邉隆司事務局長ほか職員が出席した。

* 日本・ロシアフォーラム2015開催

 2015年5月21日(木)、六本木アカデミーヒルズ49にて毎日新聞社、ロシア国営新聞社「ロシスカヤ・ガゼータ」の共催により、「日本・ロシアフォーラム2015」が大規模に開催された。この事業は、日本で発行されている月刊誌「ロシアNOW」の年間事業として、文化、スポーツ、ビジネス、技術を接点に、日ロ関係を話し合い、両国の交流の発展を目的とするもので、今年で第3回目を迎える。ロシア側からはセルゲイ・ナルイシュキン下院議長はじめ、「ロシスカヤ・ガゼータ」社のパーヴェル・ネゴイツァ社長、ミハイル・シュヴィトコイ国際文化交流担当大統領特別代表、エフゲニー・アファナシエフ駐日ロシア連邦特命全権大使などが参加、また日本側からは毎日新聞社の朝比奈豊社長、佐々木則夫日本経済団体連合会副会長、栗原小巻ロシア文化フェスティバル日本組織委員会副会長など豪華な顔ぶれが参加し、それぞれ挨拶や講演を行った。午後からは「エネルギー・資源開発」、「スポーツ・オリンピック」、「インフラ・交通・流通などの有望ビジネス」、「極東・地域への投資」の4つの分科会へ分かれて、日ロ双方から多くの代表者が講演スピーチを行い、日ロの経済協力、知識交換、文化交流の活性化という本フォーラムの目的を果たすべく、参加者は充実した一日を過ごした。対文協からは渡邉隆司事務局長、平野裕常務理事ほか対文協の役員、事務局スタッフなどが出席した。

[新刊紹介]

◇『サハリンの石油天然ガス開発 日ロエネルギー協力の歴史と期待』 杉本 侃 著 (日本評論社)定価4,700円(税抜き)

 ERINA北東アジア研究叢書の第4巻。ERINA副所長の杉本侃氏が長年にわたり関わってきたサハリンの石油天然ガス開発が、どのような歩みを辿ってきたか、現状がどのようになっているかを詳細にまとめた1冊。今後の日本とロシアのエネルギー協力の方向性や日本のエネルギー安全保障を考える契機となる内容である。

[特 集]

「アジアの工業は中国から東南アに移る」
                  <Kommersant.ru 4月27日>

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 「70年過ぎていま再び理性と警戒が必要」 <kommersant.ru ‘15.5.9>

◇ プーチン大統領と習近平主席の首脳会談 <kommersant.ru ‘15.5.11>

◇ 式典翌日、メルケル独首相モスクワ入り <kommersant.ru ‘15.5.10>

◇ プーチン大統領とケリー米国務長官会談 <gazeta.ru ‘15.5.13>

[資 料]

移民労働者受入れに「特許証」制度導入
                 <ブラースチ誌 4月20日号>