301号(2014・6・12)

[対文協だより]

* 2014年度・第47回定時総会開く

 日本対外文化協会の2014年度・第47回定時総会は5月16日午後4時から、霞が関ビル・東海大学校友会館で、松前達郎会長はじめ、役員、会員39名(委任48)が出席、理事会と合わせ開催した。
 総会に先立ち昨年総会以後物故された堤清二顧問、木宮和彦顧問、常務理事の宮脇磊介、藤牧新平の両氏、および会員の元駐ロ大使の都甲岳洋氏、青木斌東海大学名誉教授の冥福を祈り、全員で黙祷の後、松前達郎会長があいさつ、「対外文化協会はことし設立48年を迎えました。この半世紀近く草の根の民間外交を展開してまいりました。この長い間の国際交流活動は皆様方の大変なご支援とご理解によるものであり心から感謝申しあげます。」と述べ、議長に松前義昭副会長を選出し、議事を進行、2013度事業・財政・監査の報告事項を一括承認の後、2014年度の事業計画ならびに財政計画を審議、全会一致で承認された。次いで役員選出母体の人事異動に伴う一部役員交代人事を承認、閉会した。

[新役員]◇常務理事 吉本旬志(望星薬局社長)
◇理事 曽我喜三郎(望星サイエンス社長)/竹口 真(山王総合㈱社長)/堀口雅巳(望星薬局常務)/柳沢真一(東海教育産業常務)/吉田 茂(望星薬局部長)

* 第126回研究会開く

 対文協恒例の第126回研究会は5月26日午後6時から霞が関ビル・東海大学校友会館で開かれ、「ウクライナ・ゲート その危機の本質」と題して高知大学人文学部の塩原俊彦准教授が講演。塩原氏は世界で関心を集めているウクライナ危機について、多角的なデータに基づいたその実態を追究、米ロ間における確執とその背後にあるグループの存在を明らかにし、参加者の関心を呼んだ熱気のある研究会となった。

[新刊紹介]

『ロシアを動かした秘密結社 フリーメーソンと革命家の系譜』 植田 樹著(彩流社刊 定価2900円+税)

 ロシアの歴史、文学研究者にフリーメーソン結社の知識は欠かせない。十世紀西欧に生まれたこの結社は、ピョートル大帝の西欧化政策で移入され、ロマノフ王朝の圧政に抵抗する近代化、反専制、革命思想の旗手として、さらにソ連から現在に至る現代史の中でロシア独特の多彩な開花を見せた。類似結社も幅広く言及、結社のプリズムを通して描かれる歴史を読めば、ロシア理解度は確実にレベルアップする。

[特 集]

「ウクライナ・ゲート その危機の本質」
                      高知大学人文学部准教授 塩原 俊彦

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ ウクライナ大統領にポロシェンコ当選 (ヴェドモスチ紙 5月29日)

◇ プーチン訪「中東方選択」の現実を確認 (コメルサント紙 5月21日)