288号(2013・4・30)

[対文協だより]

*第117回研究会開く

 新年度初の第117回は講師に日本在住の外国法事務弁護士のセルゲイ・ミラノフ氏を招いて、4月16日午後6時から霞が関ビル・東海大学校友会館で開催。「ロシアにおける外国企業の現状と留意点」と題し講演、近年クローズアップされたロシア極東・ザバイカル地域の地下資源をめぐる日本を含む外国企業に対する、ロシアの法律についてミラノフ氏は具体例を交えた興味ある話を披露、参加者の関心を呼んだ。

*FCC東京国際セミナー

 FCC民間外交推進協会主催による「東京国際セミナー」が、来日中のカザフスタン共和国のカイラト・マミ国会上院議長を迎えて、4月18日午後5時から千代田区・ホテルニューオータニで開かれた。会議は約1時間にわたるマミ議長の講演と質疑が行われ、引き続いての懇親パーティーでは上院議長とカマルディノフ大使ら大使館員と歓談、交流が行われた。

*日ロ協会主催の観櫻会に参加

 日本・ロシア協会(鳩山邦夫会長)の櫻を観る日ロ親善の夕べが4月9日午後6時から、文京区音羽の鳩山会館で開かれた。ロシア側からはアファナシエフ大使をはじめ新任のオヴェチコ公使らが出席、対文協からは渡邉隆司事務局長ほか事務局スタッフが出席、大使館員や関係団体の関係者らと残り少ない櫻花の下で歓談、交流を深めた。

[新刊紹介]

『ヴラジーミル・プーチン』 ―現実主義者の対中・対日戦略― 石郷岡 建著(東洋書店刊 定価1900円+税)

 大統領に復帰したプーチンは年頭教書で極東重視の政策を打ち出した。東への動きはプーチンが最近思いつ いた話ではなく、長い道のりの果てにロシアがたどり着いた結果である。(著書まえがきより)書名のとおり、 プーチンの生い立ちから今日にいたるまで、ソ連・ロシアに通じたジャーナリストの筆者が調べ上げたその素 顔は興味深い。
 ロシアは今後どうなるのか、そして日本との関わりがどう変わっていくのか、「ロシアは複雑な国で一面的な評価ができない奥深いところがある。プーチンでさえ、表から見るのと、裏から見るのとでは違って見える」と結んでいる。今のロシアを知る好書である。

[特 集]

BRICSサミット、開銀と基金創設で躓く

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 極東発展計画、予算額未決のまま採択 (コメルサント紙 4月3日)

◇ ウラジオAPEC汚職で更に2人逮捕 (コメルサント紙 3月25日)

◇ ナビウリナ中央銀行総裁就任を下院承認 (コメルサント紙 4月10日)

◇ 大統領府が連邦管区に愛国教育を指示 (コメルサント紙 3月21日)

◇ 全ロ24地域でNKO一斉立ち入り検査 (ブラースチ誌 4月1日)

◇ 朝鮮半島情勢:北朝鮮、対米戦争を挑む (コメルサント紙 4月1日)

◇ 北西管区大統領代表に連邦保安庁OB (コメルサント紙 3月12日)