282号(2012・10・31)
[対文協だより]
*山田東海大学副学長(対文協専務理事)がモスクワ大学で講演
東海大学副学長で対文協専務理事の山田清志教授は、10月8日モスクワ大学を訪問、法学部学生を対象に「日本法とその基礎」と題し英語で講演を行った。モスクワ大学の名誉教授でもある山田副学長は、日本の法制度の歴史から現在の法組織について、関連した実例を挙げて約1時間にわたり講演した。学生55名が出席、熱心に講義に聴き入り、関心深く質問をする学生も多く、充実したなかで講演会は終了した。
なお講演会の後、サドーヴニチイ総長を表敬、幹部を交えて大学間交流について意見を交わした。
*対文協ロシア・ラトビア薬草医療調査団が現地を視察
長年に亘りロシアの薬草や医療事情に関して文献収集や分析を行ってきた株式会社望星薬局の要請を受け、対文協はロシア・ラトビア薬草医療調査団の派遣を企画し、コーディネートした。調査団には株式会社望星薬局、東海教育産業株式会社、望星サイエンス株式会社からの参加があった。対文協からは渡邉隆司事務局長(対文協専務理事)と工藤久栄同職員が同行した。
調査団は10月4日から10日間の日程で、モスクワ、サンクトペテルブルグ、リガの3都市を訪問した。一行はモスクワ国立大学基礎医学部やリガ・ストラディンス大学医学・薬学部などを訪問し、専門家らとの活発な意見交換を行なった。特にリガ・ストラディンス大学訪問は在日本ラトビア共和国大使館の協力を受けて実現した。
薬草医療の関連施設や教育機関の訪問を行い、現地の幅広い情報を集めた一行は10月13日、10日間の日程を終え、帰国の途についた。
*日ロ学生会議報告会開く
2012年度・第24回日本ロシア学生会議(国際交流基金、日ロ友好フォーラム21ほか助成、日本対外文化協会ほか後援=飯野智仁委員長)はロシア側から20名の学生を迎えて8月13日から27日まで2週間にわたって都内を中心に開催したが、その報告会が10月20日午後4時から新宿区の早稲田奉仕園内の会議室で行われた。
報告会では政治、経済、文化・イメージ、環境の各分科会担当の委員からその成果についての報告があり、最後に飯野委員長から、「今後、世界の平和に向け、また日ロ両国が相互の利益と繁栄を享受するため、我々若い世代は今何をなすべきかについて数時間にわたって討論し、草の根運動としての日ロ学生会議の重要性について意見が一致したことは大きな成果であった」と総括した。
[特 集]
◇ 「ロシアにとって日本は“東のドイツ”」
[ロシアの新聞・雑誌から]
◇ ゴヴォルン地域発展相僅か5カ月で解任 (ブラースチ誌 10月22日号)
◇ 米USAIDの対ロ民主化支援打ち切り (ブラースチ誌 9月24日号)
◇ 下院与党、野党議員の資格はく奪強行 (コメルサント紙 9月15日)
◇ 犯罪捜査統合案をめぐり政権内で対立 (コメルサント紙 9月17日)
◇ 「開かれた政府」省が予算増額を要求 (コメルサント紙 9月27日)
◇ イグナチェンコ・タス通信社長退任 (コメルサント紙 9月13日)
◇ クーデター鎮圧のグラチョフ元国防相死去 (コメルサント紙 9月24日)
◇ モスクワで発展する交通機関 (論拠と事実 No.40)