277号(2012・5・31)
[対文協だより]
*2012年度・第45回定時総会開く
日本対外文化協会の2012年度・第45回定時総会は5月17日午後4時から、霞が関ビル・東海大学校友会館で、松前達郎会長、役員、会員42名(委任40)が出席、理事会と合わせ開催した。
総会に先立ち、逝去した監事の谷越安男、顧問の成田豊、香取草之助3氏の冥福を祈り全員で黙祷のあと、松前会長があいさつ、「対文協は1966年1月10日に設立総会が開かれて以来、今年で47年目に入り、会員、役員のご支援、ご協力に感謝いたします。ブルガリアとの交流をかわきりに、ロシア、当時のソ連をはじめ東欧諸国との交流を促進してきました。1991年にソ連崩壊後の社会情勢が変わっても、対文協は一貫して政治や宗教の壁を越えて、「世界平和」を目指して相互理解の発展に努めて参りました。近年の情報化社会の時代に文化交流をどう進めるか皆さんと共に考えながら活動を進めて行きたいと思います。」と、あいさつした。
議事は後藤亘副会長の議長により進行、2011年度事業・財政・監査の報告事項を一括承認の後、2012年度の事業計画ならびに財政計画案を審議、全会一致で承認された。また、本年新たに第23期役員追加の提案が尾郷専務理事よりなされ、全会一致で承認された。
*新監事を選出
後任監事に理事の松下幹夫氏(東海教育産業㈱顧問)を選出、常務理事に新井義一、杉下道生、谷本佳己、冨木田道臣また理事に新井秀和各氏が選出された。
*第110回研究会開く
対文協の第110回の研究会は5月9日午後6時から、東海大学校友会館で駐日モンゴル国のソドブジャムツ・フレルバータル大使を迎えて開催。今回は「大使に聞くシリーズ」の3回目で、モンゴルとの国交樹立40周年記念講演として行った。
フレルバータル大使は駐日大使としては2度目の赴任で、大モンゴル帝国時代から社会主義国時代を経て民主国家に移行した今日までの2000年の歴史を紹介、新生モンゴルの現況について講演、日本との関係発展のため精力的に努めたいと語り、親日家としての心情を述べ、出席者から声援の拍手がおくられた。
*モスクワ大学国際教育センター一行来訪
モスクワ大学国際教育センターのワレーリ・チャースニフ研修担当をはじめとする代表団一行が来日、5月24日新宿の対文協事務局で東海大学のロシア語教員や国際教育課職員と打ち合わせを行った。昨年から東海大学の学生は同センターのロシア語研修プログラムに参加している。対文協は東海大学から業務委託を受け、同研修派遣プログラムの連絡、調整業務を担当している。
[新刊紹介]
◇ ユーラシア・ブックレットシリーズNO.175『論点整理 北方領土問題』
石郷岡 建著(東洋書店刊、定価840円)
最悪の状況にある北方領土問題。プーチン大統領は就任前、領土交渉の再開に言及、解決への機運が高まっているが、我々は何を考えるべきか、これまでの論点を歴史、事実を簡素にまとめたコンパクトな参考書である。
◇ 文春新書『独裁者プーチン』
名越 健郎著(文藝春秋刊、定価861円)
大統領に復帰し、さらなる絶対権力者となったプーチンの生い立ちから現在までの人物像。プーチンには様々な政治家の顔が同居している。日本ではあまり知られていない、その虚像と実像を時代ごとに検証、その素顔を解明した好書。
[特 集]
◇ 「モンゴル国と日本」
駐日モンゴル国大使 ソドブジャムツ・フレルバータル
[ロシアの新聞・雑誌から]
◇ 空前のデモの中でプーチン大統領就任式 (コメルサント紙,ブラースチ誌)
◇ メドベージェフ首相に共産党が反対票 (コメルサント紙 5月10日)
◇ プーチン、シベリア開発の全権力掌握 (コメルサント紙 4月20日)
◇ 統一ロシア党首にメドベージェフ首相 (コメルサント紙 4月28日)
◇ ロスネフチ・エクソンモービル第2次契約 (コメルサント紙 4月17日)
◇ “毒キノコ”大学 (論拠と事実 No.11)
[資 料]
ロシア連邦大統領府・閣僚名簿 2012年5月25日現在