275号(2012・3・30)

[対文協だより]

*第109回研究会開く

 対文協の第109回研究会は講師に元駐ウズベキスタン大使でブロガーの河東哲夫氏を招いて3月13日午後6時から、霞が関ビル・東海大学校友会館で開催。プーチン氏の大統領復帰が決まったロシアの現状と今後の日ロ関係について、精緻なデータに基づくパワーポイントを駆使して、「プーチン再び 今後のロシアと日ロ関係」と題し2時間にわたって講演、出席者の共感と関心を呼んだ。(別項・特集参照)。

*日ロ交流協会総会記念講演会開催

 NPO日ロ交流協会は3月16日通常総会に引き続き、講演会と懇親会を開催、ジャーナリストで元NHKモスクワ支局長の小林和男氏が「プーチン復帰の背景と今後の日ロ関係」と題し講演、懇親会には関係団体からも多数参加交流を深めた。対文協から渡邉隆司事務局長らが出席した。
 なお、今回の総会で副会長の一樋宥利副会長が名誉顧問に、植田樹氏(元NHK解説委員)の副会長就任が決まった。

*故谷越安男監事のお別れ会

 昨年11月30日急逝した対文協監事の谷越安男氏(元東海教育産業代表取締役社長・享年73)のお別れ会が3月4日午後2時から海老名市の「サン・ライフ海老名セレモニーホール」で関係者多数が参列して行われ、献花を行い冥福を祈った。対文協からは淵上貫之監事、尾郷良幸専務理事ら役員のほか、事務局からも渡邉隆司事務局長らスタッフが参列した。

*ロシア語検定試験募集始まる

 2012 年度の日本対外文化協会、ロシア語検定試験実行委員会主催・ロシア連邦教育科学省認定「第11 回ロシア語検定試験」の日程が決まり、受験者の募集が始まった。検定は、入門レベルから、上級の第4レベルまでの6段階に分かれている。今年から子供のための検定試験も実施される。またロシア連邦国籍を取得するためのロシア語検定試験も同時に受け付ける。 
http://www.taibunkyo.com/kentei/kentei.htm

 ◇試験日時:2012年8月17(金)、8月18日(土)、19日(日)のいずれか一日
   ただし、子供のための検定試験は8月19日のみ。
 ◇詳細は、日本対外文化協会・ロシア語検定試験実行委員会にお尋ねください。

[新刊紹介]

◇ 『合格へのステップ 基礎レベルЛЕСТНИЦА УСПЕХА: Базовая ступенька』

 ラーザレワ・オリガ、山下万里子、橘克子共著(日本対外文化協会発行 定価2400円+税)
 対文協が実施するロシア語検定試験基礎レベルの合格を目指す受験生のための教材。CD付き。説明はロシア語と日本語で書かれており、練習問題、模擬テストが含まれる。

◇ 『ロシア新戦略―ユーラシアの大変動を読み解く』

 ドミトリー・トレーニン著、河東哲夫他共訳(作品社刊 定価2800円+税)
 5月大統領に復帰するプーチン首相がその前夜、対日北方領土問題解決の意欲を語った。その真意を理解する上で最適の書。著者は過去にソ連/ロシア軍に勤務し、外交交渉の最前線にも立った専門家で、カーネギー国際平和財団モスクワ・センター所長。ソ連解体後のロシアと旧ソ連諸国の現状分析、アジア・太平洋にロシアの将来をかけるプーチンのロシアを解説する必読書である。

[特 集]

◇ 「プーチン再び 今後のロシアと日ロ関係」
     ブロガー/ジャパン・ワールド トレンド代表 河東 哲夫 氏

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ プーチン得票は2004年に4百万票届かず (コメルサント紙 3月6日)

◇ 最長在任記録のダリキン沿海州知事解任 (コメルサント紙 2月29日)

◇ 南極ボストーク湖の秘密 (論拠と事実 No.7)

◇ うさぎの搾乳 (論拠と事実 No.5)