245号(2009・9・28)

[対文協だより]

※ 2009年度ロシア語検定試験終了
   
  9月4日5日6日の3日間、東海大学代々木校舎で第8回ロシア語検定試験が実施され、入門レベルから第4レベルまでの6段階に58名が受験した。サンクトペテルブルグ大学のO.ラザレワ試験官を含め5人の試験官が対応した。

  ※ 09年度ロシア問題専門家対文協訪ロ視察団出発 
 
  ロシア問題専門家やジャーナリストから成る09年度の「ロシア問題専門家対文協訪ロ視察団」が9月27日モスクワに向け出発した。視察団は大野正美団長(朝日新聞論説委員)以下一行19名で、29日モスクワ国立国際関係大学(MGIMO)で開かれる「第7回日ロ学術・報道関係者会議」(国際交流基金助成)に参加するほか、滞在中、政府機関、議会、政党、研究所を訪問、要人、研究者との会見をはじめ大手企業などを視察、10月3日帰国予定。

※ 「日露学生フォーラム2009」開く 
  
  日露政府間協定による09年度日露青年交流事業「日露学生フォーラム2009」が9月22日から24日の三日間、山梨県の東海大学山中湖セミナーハウスで行われた。今回が4回目の開催で日露青年交流センターと東海大学の共催により実施された。ロシア側からはハバロフスク太平洋国立大学のムシビルダゼ副学長を団長とする22名が、日本側は東海大学をはじめ上智、慶応、早稲田など11の大学から選抜された30名が参加、「日露両国のよりよい未来に向けて」率直な議論、意見交換を行った。

  セミナーに先立って22日午前10時から東海大学湘南キャンパス・松前記念会館で開会式・レセプションが行われた。式には外務省から山村嘉宏ロシア交流室長、ロシア大使館フェシュン文化担当一等書記官、広瀬徹也・日露学生会議顧問、藤井弘・日本対外文化協会専務理事らが出席、来賓あいさつに次いで山田清志・東海大学国際戦略本部長が松前達郎総長のメッセージ紹介と合わせあいさつ。引き続き柔道を通じてプーチン首相と交流のある山下泰裕・東海大学体育学部長が「スポーツを通じての人間教育と平和への道筋」と題する特別講演を行い、参加者に深い感銘を与えた。

※ センドフ駐日ブルガリア大使送別会 
 
  このほど離任が決まったブルガリアのブラゴベスト・センドフ大使の送別会が9月21日正午から霞が関ビル・東海大学校友会館で行われた。センドフ大使は03年末着任以来、歴代大使よりも長い足掛け6年にわたる在任で、日本ブルガリア協会の会長をつとめる松前達郎東海大学総長をはじめ猪谷晶子同協会理事長、園田天光光さん、歴代駐ブルガリア大使ほか友好団体関係者らが出席、昼食をはさんで和やかに歓談した。大使は大相撲で優勝したブルガリア出身の大関琴欧洲に優勝杯をわたした喜びなど多くの思い出を語った。

  田島高志元大使から出席者を代表して記念品を贈り、感謝と合わせ労をねぎらった。  

[特 集]

◇ 「ロシア外交の転換と日ロ関係」
   国際問題ジャーナリスト 江 頭   寛 氏

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ イングーシに連邦治安体制を復活 (コメルサント紙 8月24日)

◇ ロシア人は欧州のスターリン批判に反発 (コメルサント紙 8月3日)

◇ ロシア最大の水力発電所で大惨事発生 (ブラースチ誌 8月24日)

◇ ロシア軍の国外派遣の条件を拡げる (コメルサント紙 8月11日)

◇ ロシアの記念碑的歌手ズイキナさん死去 (コメルサント紙 7月2日)

◇ クレムリンの対ウクライナ大統領絶交状 (コメルサント紙 8月12日)

◇ 旧ソ連モルドバで最後の共産政権退場へ (コメルサント紙 8月29日)

◇ モスクワ、ペテルブルグ両大学が前面提携 (コメルサント紙 8月13日)

[焦 点]

「核廃絶」論と東アジア共同体の思惑
      加藤 順一(ジャーナリスト)