241号(2009・5・25)
[対文協だより]
※ プーチン首相に名誉博士号贈る
東海大学は来日したロシアのプーチン首相に名誉博士号の学位を贈ることを決め、5月12日夜、ホテル・ニューオータニで授与式を行い、松前達郎総長(日本対外文化協会会長)から同首相に名誉は博士号の学位を授与した。
※ プーチン首相著書、日本語版出版報告会
プーチン首相の著書の日本語版『プーチンと柔道の心』の出版報告会が、同首相の来日にあわせ5月12日夜、千代田区のホテル・ニューオータニで行われた。プーチン首相は、麻生総理との会談の後午後10時過ぎに会場へ駆けつけ、親交ある山下泰裕氏(柔道ソリダリティー理事長・東海大学教授)ら関係者の歓迎を受けて出席、山下理事長から自著の日本語版をプレゼントされた。
プーチン首相は終始笑顔で、「柔道は世界でもっとも人気のある日本の伝統スポーツだ。この本が両国の国民がお互い知識を深め、スポーツを通じて信頼関係の構築に少しでも役立てれば嬉しい。山下先生に感謝したい」とあいさつした。このあとレセプションに移り、槍田松瑩・三井物産会長の発声により、日本語版出版と名誉博士号の授与を祝って乾杯、短時間ながら首相を囲んで和やかな歓談が行われた。
なお、報告会は、共同編者の小林和男・作新学院大学教授の司会で進められ、松前達郎会長のほか発行元の朝日新聞出版の宇瑠間和基社長らが出席した。
[新刊紹介]
◇ 『プーチンと柔道の心』V・プーチン、V・シェスタコフ、A・レヴィツキー共著(E・アレクサンドロフ訳)/山下泰裕、小林和男編(朝日新聞出版刊 240ページ・本体1600円)
首脳会談を遅らせてまで、柔道に励むことがあるプーチン首相。彼が大統領就任前に柔道仲間3人と執筆、ロシアでベストセラーとなった『プーチンと学ぶ柔道』の日本語版で、本書はクールな印象を感じさせるプーチンの日本文化の伝統「柔」の真の意味を心の糧とした新たな一面を披露している。プーチンの独占インタビューも収録併載。
[特 集]
◇ 「古希を迎えたモスクワ大学総長へのインタビュー」
「論拠と事実」誌から
[ロシアの新聞・雑誌から]
◇ ソチ市長選、現市長代理が圧勝当選 (コメルサント紙 4月28日)
◇ 軍情報総局長官を意見対立で解任か (コメルサント紙 4月25日)
◇ 共産党と自動車産業の反政府デモ続く (コメルサント紙 4月6日・13日)
◇ 人権回帰するメドベージェフ大統領 (コメルサント紙 4月16日)
◇ フルシチョフ式アパートの改築遅れる (コメルサント紙 4月10日)
◇ 若いグルイズロフ・プーチン・コンビ登場 (コメルサント紙 4月20日)
◇ 知事に対する評価はより厳しく (論拠と事実 No.20)
◇ ロシアの金融危機対策は紅茶で (論拠と事実 No.17)
[資 料]
◇ ロシア軍のチェチェン引き揚げ開始