222号(2007・10・30)

[対文協だより]

※ 第5回日ロ学術・報道関係者会議開く 

  「ユーラシアの発展の道を模索する」を総合テーマとする07年度「第5回日ロ学術・報道関係者会議」(日本対外文化協会・モスクワ国立国際関係大学・ロシアジャーナリスト同盟共催、国際交流基金助成)は9月20日、モスクワのロシア外務省付属モスクワ国立国際関係大学(MIGIMO)で開催された。日本からは日本側議長を務める下斗米法政大学教授をはじめ学者、ジャーナリストら、現地参加を合わせ17名が参加した。

  会議は午前10時開会、ボガトゥーロフMIGIMO副学長、下斗米教授の日ロ双方の議長あいさつの後、第1部「北東アジアの地域協力」をテーマに基調報告がおこなわれ、日本側は「東アジア共同体は可能か」、「ポスト安倍の日本の政治状況」について提議、ロシア側からはG・クナーゼIMEMO主任研究員(元駐韓国大使)、E・ロガチョフ上院議員(元ソ連外務次官)が発言。午後の第2部の「新しいユーラシアの国際関係」では「日本から見たユーラシアの政治力学の変化」、「ユーラシア国際関係の新段階」の報告に次いでA・ヴォロンツォフ・ロシア科学アカデミー東洋学研究所部長、A・ルキンMIGIMO上海協力機構センター長が発言、討論をおこなった。

  なお、参加代表団は滞在中、ロシア中央選管委員長のチューロフ氏をはじめラフマーニン・ロシア外務省北朝鮮核問題担当大使、元駐日大使のパノフ・ロシア外交アカデミー学長、国家戦略研究所創設者で政治評論家のベルコフスキー氏、アルバートフIMEMO国際安全保障センター長、クレメニューク同アメリカ・カナダ研究所主任研究員、ラジオ「エコー・モスコウ」のヴィネディクトフ編集長、軍事問題専門紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」のフェリゲンガウェル評論員およびコサチョフ下院外交問題委員長らと順次会見、懇談し、22日、5日間の日程を終え帰国した。

  会議は午前10時開会、ボガトゥーロフMIGIMO副学長、下斗米教授の日ロ双方の議長あいさつの後、第1部「北東アジアの地域協力」をテーマに基調報告がおこなわれ、日本側は「東アジア共同体は可能か」、「ポスト安倍の日本の政治状況」について提議、ロシア側からはG・クナーゼIMEMO主任研究員(元駐韓国大使)、E・ロガチョフ上院議員(元ソ連外務次官)が発言。午後の第2部の「新しいユーラシアの国際関係」では「日本から見たユーラシアの政治力学の変化」、「ユーラシア国際関係の新段階」の報告に次いでA・ヴォロンツォフ・ロシア科学アカデミー東洋学研究所部長、A・ルキンMIGIMO上海協力機構センター長が発言、討論をおこなった。

  [参加代表団]=順不同・敬称略 団長=小田健(日本経済新聞論説委員)、下斗米伸夫(法政大学教授)、趙宏偉(法政大学教授)、藤巻裕之(東海大学講師)、藤本和貴夫(大阪経済法科大学学長)、飯島一孝(毎日新聞編集委員)、石郷岡建(日本大学教授)、宮脇磊介(世界平和研究所研究顧問)、望月喜市(北海道大学名誉教授)、名越健郎(時事通信外信部長)、小澤治子(新潟国際情報大学教授)、斎藤哲(日ロ経済懇談会幹事)、鈴木博信(桃山学院大学名誉教授)、山内聡彦(NHK解説主幹)、三宅利昌(共同通信モスクワ支局長)、大野正美(朝日新聞モスクワ支局長)、幹事=長島七穂(対文協)


※ 第73回研究会開く 

  月例の第73回対文協研究会は、5年にわたるモスクワ在勤を終え帰国したNHKの石川一洋解説委員を講師に迎え、「ロシアは何を目指しているか?」をテーマに10月1日夕、霞が関ビル・東海大学校友会館で開催。石川氏はプーチン政権1期目から石油景気による経済成長にいたるまでの市民生活の実態や大国ロシアを目指した国際戦略の中身、また年末に予定されている下院選挙の動向、さらに来年3月の大統領選挙を控えたプーチンの対応について興味ある話を披露。参加者の関心を呼んだ。

[特 集]

◇ 「ポスト・プーチン大統領を考える」(第73回研究会要旨)
    石川一洋・NHK解説委員・前モスクワ支局長 

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ ロシア風カツをめぐる状況 (論拠と事実No.39)

◇ 下院選スタート、各党の動向 (コメルサント紙 9月3日)

[資 料]

※ 「北極圏でもロシアと西側の新冷戦」
   <コメルサント紙 8月4日>

[焦 点]

※ 本当の「シビリアン・コントロール」を
   対文協常務理事  加藤 順一