206号(2006・6・20)

[対文協だより]

※ 対文協06年度定時総会開く

  日本対外文化協会の2006年度・第39回定時総会は5月25日午後3時から千代田区霞が関ビル・東海大学校友会館で松前達郎会長ら役員、会員42名(委任52)が出席して開かれた。

  議事に先立ち松前会長があいさつ、「対文協は40周年を迎えました。故松前重義博士の提案によって当時の政界、財界、その他有識者の総意によって設立された協会です。困難だったのは当時のソ連邦、あるいは東欧諸国との交流で、非常に難しい状況でした。多少共産圏政権の批判をしながらも、文化交流は別であるということで進めてきました。われわれは平和ということが基本的な理念であります。この平和を達成するために一日でも長くさまざまな努力を続けていくつもりです。文化が違ってもいい、民族が違ってもいい。人間としての相互理解が重要であると思います。こうしたことを念頭におきながら今後も交流を続けていきたい。40年の伝統というのを決して無駄にしてはならないという決意を持っています。対文協のスタッフは決して多くはありません。皆様の貴重な会費、ご芳志によって運営しております。あまり贅沢なことは出来ませんが、少人数の精鋭で運営をしていきたい。民間団体の存続は大変なことではありますが、皆様の変わらぬご支援をお願いいたします」と述べた。

  総会は星野力男副会長が議長を努め、理事会と同時進行の形で行われ、2005年度の事業報告、収支決算並びに同監査報告を一括承認した。次いで日ロ国際シンポジウム、ロシア語検定試験など40週年事業を中心にした2006年度の事業計画と予算案を審議全会一致で承認した。議長より一層の努力をとの発言をいただき午後4時5分閉会した。

[訃報]

※ 松前 仰(あおぐ)常務理事死去

  対文協常務理事の松前仰氏は6月5日胆管がんのため死去されました。故松前重義博士の3男。70歳でした。元NHK職員、1983年に社会党から旧静岡1区に立候補して初当選し連続4回当選。郵政政務次官などを努めた。学校法人東海大学社会教育センター所長、東海大学短期大学部学長、北海道東海大学学長などを歴任した。日本対外文化協会では1988年第21回総会で常務理事に就任した。その後、同協会の運営、企画に参画し国際交流に多くの足跡を残した。告別式は7日東京武蔵野市西久保の東海大学望星学塾でしめやかに行われ対文協からも役員、会員など多数が参列し故人をしのんだ。謹んでご冥福をお祈りし対文協へのご支援に感謝いたします。

[特 集]

◇プーチン、後継問題など大いに語る

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 税関局幹部など大掛かりな反汚職粛清 (コメルサント紙 5月13日)

◇ ロシアでは言論の自由制限が進行中 (コメルサント紙 5月3日)

◇ イスラム戯画転載の編集長、処罰を免除 (コメルサント紙 5月26日)

◇ メーデー参加者、共産党を素通り与党に (コメルサント紙 5月3日)

◇ ペテルブルクでナチ過激組織を摘発 (コメルサント紙 5月25日)

◇ 現実的なのは、革命による政権交代 (モスコウ・ニュース 16号)

◇ 先送りされたロシア正教会の統一 (モスコウ・ニュース 19号)

◇ 飲酒撲滅を宣言すれば人口は増加する (論拠と事実 No.22)

◇ ロシアのシンボルはどこへ消えたのか (論拠と事実 No.21)

[焦 点]

※ 日本を包み込む新たな外交戦略
    対文協常務理事  加藤 順一