203号(2006・3・20)

[対文協だより]

※ 第64回研究会開く

  本年初の研究会(64回)は「ロシアの新しい安全保障戦略は?」をテーマに、防衛庁・防衛研究所の兵頭慎治主任研究官を講師に迎え、2月23日午後6時から、霞が関ビルの東海大学校友会館で開かれた。今回は視点を変えて、防衛問題、特に国家の安全保障の面から見たロシアと日ロ関係について、詳細なデータに基づいた検証が行われた。

  今回は定員を上回る60名を超える参加者で、同問題に対する関心の深さが感じられた。(本号・特集参照)


※ 日本キリギス友好サークル新発足

  日本とキリギス共和国との2国間親善友好団体として活動を続けてきた、日本キリギス友好協会に代わり、2006年を期して新たに発足した「日本キリギス友好サークル」の発足記念の懇親パーティーが新年会を兼ね、3月3日夕、港区虎ノ門の晩翠ビルで開かれた。

  会場には新たに友好サークルの代表に就任した枝村純郎元駐ロ大使をはじめ、旧友好協会のメンバーの他、来賓としてアスカル・クタノフ大使ら駐日キリギス大使館員、角崎利夫前駐キリギス大使ら関係者多数が出席、新たな発足を祝って乾杯、両国の友好促進に向け新たなスタートが切られた。なお対文協から加藤順一・専務理事事務局長、藤井弘専務理事が出席した。


※ 日露交流音楽セミナー終わる

  優れた音楽家の育成と音楽水準の向上を目的として、モスクワ国立音楽院と常葉学園短期大学(静岡市)による「日露交流音楽セミナー」(文化庁、日本対外文化協会ほか後援)はことし13回を迎え、2月13日から12日間にわたって行われ、同24日成功裡に修了した。今回はモスクワ音楽院からはピアノのアレクセイ・ナセドキン、エレーナ・クズネツォーワ両教授が来日、期間中、両教授による公開セミナーも行われた。


※ 松前会長にロシア連邦友好勲章

  モモスクワ発の共同通信によると、プーチン大統領は3月13日、日ロ両国の友好発展に貢献したとして、日本対外文化協会会長の松前達郎・東海大学総長に「ロシア連邦友好勲章」を授与する大統領令に署名した。

  なお、今回の受賞者は松前会長のほか斉藤斗志二衆院議員(日本ロシア協会理事長)ら4名となっている。

[特 集]

◇「ロシアの新しい安全保障戦略」
   防衛庁・防衛研究所主任研究官 兵頭慎治氏 

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 国家保安局が反テロ作戦を主導 (コメルサント紙 2月27日)

◇ ゾーリキン憲法裁長官が再任 (コメルサント紙 2月22日)

◇ ロシア武器輸出が過去最高を記録 (コメルサント紙 2月10日)

◇ 恐れることのない修正教育法 (ノーヴァヤ・ガゼータ紙、15号)

◇ 塩・砂糖ショック (論拠と事実 No.8)

◇ 輸入食品の占める割合 (論拠と事実 No.9)

[焦 点]

※ 沖縄の海兵隊グアム移転を考える
    対文協常務理事  加藤 順一