199号(2005・11・30)

[対文協だより]

※ 第6回日露国際シンポジウム開く

  日本対外文化協会と毎日新聞社共催による日露国際シンポジウム「東アジアの変動とプーチン大統領訪日」が11月22日午後1時から、千代田区・霞が関ビルのプラザホールで開催した。今回が6回目で、プーチン大統領来日時とあって約170名が参加、メモをとるなど熱心に聞き入っていた。

  パネラーとして、ロシア側からアナトリー・トルクノフ・モスクワ国際関係大学学長、アレクサンドル・ルキン・同大東アジア上海協力機構研究センター長、セルゲイ・チュグロフ・同大国際ジャーナリスト学科長、日本側からは下斗米伸夫・法政大学教授の4氏が参加し、毎日新聞の三瓶良一編集委員の司会により、エネルギー分野のほか経済協力問題、領土問題、北朝鮮の核問題など、日ロ関係と東アジアの将来像について幅広く討議、意見を交わした。(毎日新聞11月24日付特集面参照=全記録は後日発行予定)


※ 日露国際シンポ・ロシア代表団歓迎夕食会

  日露国際シンポジウムに参加したロシア側代表を迎え、松前達郎会長(東海大学総長)主催による歓迎夕食会が22日午後6時から、霞が関ビル・東海大学校友会館で行われた。夕食会にはロシュコフ駐日ロシア大使夫妻のほか共催者の橋本達明・毎日新聞専務取締役主筆、中井良則・同編集局次長、岸本卓也・同外信部長ら、対文協からは石原萠記副会長尾郷良幸専務理事も同席、下斗米教授、トルクノフ学長夫妻ら日ロ双方のパネリストを囲んで、日ロ両国の関係発展について意見を交わし、和やかに歓談した。


※ 第63回研究会開く

  対文協第63回研究会は10月26日午後6時から、霞が関ビル・東海大学校友会館で、9月モスクワで行われた「第3回日ロ学術・報道関係者会議」の報告を兼ねて開いた。講師は日ロ会議に参加した下斗米伸夫・法政大学法学部教授、斎藤哲・一橋大学大学院講師、趙宏偉・法政大学キャリアデザイン学部教授の3氏で、「北東アジア・日中ロの諸問題を語る」をテーマに、下斗米教授の司会でそれぞれの分野における報告が行われ、フロアからも熱心な質問が寄せられ、熱気のある研究会となった。(特集参照)


※ 日本現代書道展西シベリア・チュメニで開催

  ロシアにおける日本文化年の一環として、エカテリンブルクで開催、大きな反響を呼んだ「日本現代書展-言葉と筆」(日本対外文化協会・書道ジャーナル海外文化事業団・ロ日協会エカテリンブルク支部共催)のロシア国内巡回展の皮切りとして、12月2日から、西シベリア・チュメニ州の州都チュメニのチュメニ国立美術館で開催されることになり、日本から書家を中心とした代表団が参加、期間中会場で席上揮毫を行う予定。

[特 集]

第3回日ロ学術・報道関係者会議報告
  「北東アジア・日中ロの諸問題を語る」
    下斗米 伸夫・法政大学法学部教授

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ デニキン将軍の遺骸、モスクワに帰る (コメルサント紙 10月4日)

◇ モスクワ劇場テロ被害者が大統領に書簡 (コメルサント紙 10月26日)

◇ チュクチ知事にアブラモヴィッチ氏再選 (コメルサント紙 10月22日)

◇ カムチャツカ州とコリャーク管区が統合へ (コメルサント紙 10月24)

◇ カムチャツカの軍火薬貯蔵所が大爆発 (コメルサント紙 10月3日)

◇ ジャズ一筋の人生 (ブラスチ 10月24日)

◇ 増え続けるロシア人留学生 (モスコウ・ニュース No.43)

◇ 移民の子供たち (論拠と事実 No.46)

[焦 点]

※ イタリア旅行50セントの恨み
    対文協常務理事  加藤 順一