193号(2005・5・20)
[対文協だより]
※ 対文協研究会60回記念講演会開く
対文協恒例の研究会は60回目を迎えたが、それを記念した講演会が4月28日午後6時から、霞が関ビル・東海大学校友会館で開かれ、松前達郎・東海大学総長(対文協会長)が「いちばん近いヨーロッパ」と題して、約1時間開放以来ロシア極東の窓口となったウラジオストクの歴史について述べ、合わせて閉鎖都市ウラジオの開放をめぐるエピソードや東海大学、対文協の交流の実績など貴重な写真や資料を交え語り、隣国ロシア極東との交流の重要性を強調、60回記念にふさわしい研究会となった。
会場には東海大学に研修留学中のロシア人学生も姿を見せ、とくにウラジオ出身の学生は歴史の勉強になったと感銘を深くしていた。
※ ロシア連邦戦勝記念レセプション
ロシアの対独戦勝60周年記念レセプションが、モスクワの記念式典に呼応して、5月9日正午から港区麻布台のロシア連邦大使館で行われ、在京の関係各国大使や民間友好団体が出席した。対文協からも役員、事務局スタッフが列席した。
※ ウラジオストクで日本武道演武会交流
東海大学、国際武道大学は7月2日(土)ロシアウラジオストク市のスポーツセンターで日本の武道全般にわたった演武会を開く。日露修好150周年記念行事の一つで日本対外文化協会も協力する。同デモストレーションには松前達郎東海大学総長(対文協会長)団長となり東海大、国際武道大の教授、学生など約120名が参加、6月27日に小樽港から東海大学の「望星丸」に乗船、同29日にウラジオストク入港。剣道、柔道、合気道、なぎなた、空手、居合など各種目でロシア側とセミナーを行い、7月2日に一般に公開される。ロシア極東大学の学生や、ロシア柔道連盟極東支部などとの交流を通じて日本の武道の心を伝える機会をもつ。剣道、柔道では親善試合も行われ、一行は7月5日に「望星丸」で小樽に帰港する。
[特 集]
「いちばん近いヨーロッパ」
東海大学総長・日本対外文化協会会長 松前 達郎氏
[ロシアの新聞・雑誌から]
◇ スターリンは低収入の老人たちに人気 (モスコウ・ニュース 17号)
◇ インターネットスクールで取得できる中等教育修了証書 (イズベスチヤ 4月18日)
◇ ペテルブルクまで3時間 (イズベスチヤ 3月28日)
◇ ロシアが旅行大国に (イズベスチヤ 4月13日)
◇ 消えていく戦没者記念板 (論拠と事実 No.15)
[焦 点]
※ 日本の常任理事国入りと「大国」
対文協常務理事 加藤 順一