191号(2005・3・20)

[対文協だより]

※ 対文協研究会白熱の討論展開

  対文協第58回研究会は、2月21日午後6時から霞が関ビル・東海大学校友会館で外務省欧州局、松田邦紀ロシア課長を講師に迎え、「日ロ交渉の現状と展望」をテーマに開かれた。ことしは日露修好150周年に当たり、またプーチン大統領の来日が予定され、停滞気味の日ロ関係進展に期待と関心が集まっているだけに80名を越える出席者で会場は満席。日ロ交渉の第一線にある松田課長は約1時間、日ロ関係の現状と今後についてオフレコ事項を交えて詳細に報告した。

  この後、フロアとの質疑に入り、マスコミ人をふくめ8人が立ちそれぞれ核心をつく質問が出され白熱した研究会となった。また出席した3人の元大使が立って、それぞれ平和条約交渉に当たっての現状認識と政府は統一した基本方針で臨むべきであると意見を交え要望と後輩に対する激励の言葉が述べられた。


※ ロ日協会エカテリンブルク支部長来訪

  ロ日協会エカテリンブルク支部長のゴロミドワ・マリーナさんが3月4日午後、新宿区の対文協事務局に来訪、加藤順一事務局長、藤井弘専務理事と懇談、事務局スタッフを交え今後の文化交流について意見を交わした。

  またマリーナさんは、5月エカテリンブルクで開催が予定されている書道展「日本現代書展」(スベルドロフスク州立美術館)について、濱田靖子常務理事を交え実務打ち合わせを行った。なお、同書展は日露修好150周年記念行事の一環として、エカテリンブルクの後、ロシア各地を巡回する。


※ ブルガリア文化の日レセプション

  ブルガリア共和国「文化の日」を祝うレセプションが、3月3日午後6時から渋谷区代々木のブルガリア大使館大使公邸で開かれた。対文協からも山田清志、濱田靖子両常務理事のほか事務局から藤井弘専務理事が出席した。

[訃報]

※ 勝見正雄理事死去

  対文協理事の勝見正雄さんは2月22日午後7時10分、肺炎のため都内の病院で死去されました。93歳。勝見さんは戦前、逓信院総裁を務めた松前重義前会長の下で簡易写真電送の開発に従事、後電電公社に入り信越電気通信局長を最後に退職、通信電線機材協会専務理事に就任と合わせ1973年5月、第6回総会で選出されて以来32年間理事を務められ、この間旧ソ連時代には「日ソ・エレクトロニクス協議会」に参加するなど、対文協の運営、活動にご協力いただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

[特 集]

 「日ロ交渉の現実と展望」
    外務省・欧州局ロシア課長 松田邦紀氏

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 『二重スパイ』を募集中  (コメルサント・ブラスチ誌 2月21日)

◇ 翻訳本ブームの影に (論拠と事実 No.6)

◇ 携帯電話によるロシア版詐欺 (論拠と事実 No.7)

◇ 4年後の学生数は50%減 (論拠と事実 No.8)

[焦 点]

※ 世界の「常識」と日本の「常識」
    対文協常務理事  加藤 順一