190号(2005・2・20)
[対文協だより]
※ 対文協2005年新春賀詞交歓会盛大に開く
恒例の日本対外文化協会賀詞交歓会が1月31日、午後5時30分から霞が関ビル33階の東海大学校友会館「望星の間」で開かれた。会場にはセンドフ・ブルガリア共和国特命全権大使ほか13カ国の大使、公使、参事官、書記官など外交官と、会員、関係者など約200名が集まりかつてない盛会な新年会となった。松前達郎会長が「新しい年を迎え日本対外文化協会は多くの新事業を展開する。ブルガリアからは今年もソフィア少年少女合唱団を招き九州各地で公演をする。またウラジオストクでの日本武道紹介イベントや、秋にはロシア語能力検定試験、日ロ学術・報道関係者会議などを実施し活発な活動をしたい」と新年のあいさつがあった。このあとブルガリア共和国のセンドフ大使、日本側からは外務省欧州局の松田邦紀ロシア課長が来賓としての祝辞をいただいた。壇上には参加したオチロフ・ウズベキスタン大使など6名の大、公使がのぼりお祝いの鏡開きをした。ロシア連邦共和国のガルージン公使が枡酒の日本酒で乾杯をし和やかな歓談に入った。会場には東海大学に留学中のモスクワ大学学生、ドイツ・フンボルト大学学生も加わり参加者からの激励を受けるなど対文協の多彩な交流を彩った。午後7時半、名残惜しみながら散会。対文協の新しい年の1ページを飾った。
※ 松前会長・尾郷専務理事らモスクワ大学創立250年式典に招待
松前達郎対文協会長(東海大総長)、尾郷良幸同専務理事(東海大常務理事)らは1月24、25日モスクワで行われたモスクワ国立大学創立250周年記念式典、会議に招待され同23日にモスクワ入りした。24日はモスクワ国立大学大ホールで行われた記念式典を兼ねた「国際会議」に出席した。同会議には世界各国から2000人に及ぶ大学総長、学長、教育関係者が出席、V・サドーヴニチイ・モスクワ国立大学総長が250年にわたる同大学の伝統と歴史を語り、未来の大学教育等について講演した。同会議には日本からも東海大学のほか早稲田大学、東京大学、東北大学、北海道大学、創価大学等から代表者が出席した。日本を代表して松前達郎東海大総長が祝辞と「新時代の大学教育」について講演した。25日には松前総長は正午からモスクワ国立大学でビクトル・トロフィーノフ第1副総長と会談、来年行われる第10回国際学生野球大会などの両校の協力、交流について話し合った。またその後グリシャンセフ・モスクワ大学スポーツクラブ会長と会談、(株)SSKから委託された野球のグローブ10個を贈呈した。夕方からはクレムリン内の大会宮殿で開かれた祝賀コンサートに出席、終了後行われた約2000人のパーティーに参加2日間にわたった記念式典を終了した。
※ オーラルヒストリー聞き取り調査実施
日露オーラルヒストリーの会は新年初仕事として1月28日午後在日ロシア人の山田タチアーナさんから聞き取り調査を行った。タチアーナさんは1941年ロシア極東で生まれ、銀行員の父親と供にハルビンに移住、旧満鉄調査部勤務の山田茂勝氏と結婚、戦後日本に引き揚げ、ロシアレストランを経営してきた。今回の聞き取り調査には米重文樹、斎藤哲両委員が当たり世田谷区のタチアーナさん宅を訪問約2時間にわたって、ハルビン時代や戦後の混乱期を語ってもらった。当日は事務局の長島七穂幹事のほか来日ロシア人の研究を行っている松村都さんも同席した。
[特 集]
「ウクライナ・オレンジ革命の波紋」
初のモスクワ首脳会談
ロシアとの対等な関係構築へ
ティモシェンコ首相の横顔
グルジア、ウクライナの次ぎは?
[ロシアの新聞・雑誌から]
◇ 『恩恵』廃止スキャンダル (論拠と事実 No.3、No.4)
◇ モスクワ大学創立250周年国際会議 (イズベスチヤ 1月28日)
◇ 大統領が奨学金値上げを約束 (イズベスチヤ 1月26日)
◇ 「ロシア人のためのロシア」支持者は53% (イズベスチヤ 1月19日)
◇ ベスラン恐怖症が生んだマッカーシズム (イズベスチヤ 1月25日)
◇ 外国人に対するロシア賛美の勧め (モスコウニュース No.3)
◇ 魚はなぜ肉より高いのか (論拠と事実 No.1-2)
[焦 点]
※ プーチン大統領訪日に何を期待するのか
対文協常務理事 加藤 順一