182号(2004・7・20)

[対文協だより]

※ 第55回研究会開く

  6月の対文協研究会は24日午後6時から千代田区霞が関ビル・東海大学校友会館で開かれ、日本経団連日ロ経済委員会参与の杉本侃氏を講師に迎え、「日本企業のロシア進出の現状と展望」をテーマに講演と質疑を行った。

  同氏は最近まで同委員会の事務局長として、日ロ間の貿易促進に努めてきた実務者だけに多岐にわたるデータをもとに、プーチン大統領のもと経済成長を続けるロシアが経済関係の主要パートナーとしての日本経済界の位置づけや、日本企業のロシアへの進出など現状と今後の展望について報告、参会者の関心を呼んだ。<講演要旨別項特集参照>


※ モスクワ国際学生野球大会開く

  ことし9回目を迎えた「モスクワ国際学生野球大会」(モスクワ大学・東海大学主管、日本対外文化協会協力)は6月25日から7日間にわたりモスクワ大学松前重義記念野球場に4カ国8チームが参加して開かれた。

  初日の25日は午後1時から全チームが参加し開会式が行われ、野村一成駐ロシア大使-サドヴニチィ・モスクワ大学総長のバッテリーと松前達郎会長・東海大学総長の打者による始球式で開幕、敗者復活を含むトーナメント方式による熱戦が展開され、決勝戦は東海大学とモスクワ大学の間で行われ、3-2で東海大学が競り勝ち優勝(通算5回目)、松前杯を獲得した。

  [成績] ①東海大学 ②モスクワ大学 ③国際武道大学 ④ウクライナ大学選抜 ⑤慶煕大学(韓国) ⑥京都大学⑦天津大学(中国)・モスクワ国立教育大学。

[新刊]

※ ◇ 『ゴルバチョフと池田大作』-冷戦、ペレストロイカ、そして未来に向けて- 中澤孝 一著(角川学芸出版刊・本体1429円)

  ゴルバチョフ研究の第一人者の著者が、ジャーナリストとして、直視、体験したさまざまなエピソードで平和主義者・ゴルバチョフを解明。またソ連解体後、ソ連を知らない世代が増えつつある今日、ロシア問題専門家の立場から6年9カ月にわたるゴルバチョフ時代を総括、ロシア現代史のひとこまを分かりやすくまとめた資料的な好書。

[特 集]

 「日本企業のロシア進出の現状と展望」
     日本経団連日本ロシア経済委員会参与 杉本 侃氏

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ プーチン大統領、経済界代表と会う (コメルサント 7月1日)

◇ クラスノヤルスク地方でも地域統合 (コメルサント 6月24日)

◇ カレリアにアンドロポフ元書記長像建立 (コメルサント 6月9日)

◇ ロシア実業家がグルジア経済相に (コメルサント 6月2日)

◇ カタールでロシア人2人に終身刑 (コメルサント 7月1日)

◇ 創立250周年を迎えるモスクワ大学 (イズベスチヤ 6月26日)

◇ モスクワは世界で3番目に金のかかる都市 (イズベスチヤ 6月15日)

◇ 裏口入学金15~20%増 (イズベスチヤ 7月1日)

◇ ロシア国立図書館 (論拠と事実 23号)

[焦 点]

※ 日朝国交正常化交渉を前にして考える
    対文協常務理事  加藤 順一