173号(2003・10・15)

[対文協だより]

※ 第50回記念・特別研究会開く

  日 本対外文化協会の研究会は第50回を迎え、9月25日(木)特別研究会として霞が関ビル東海大学校友会館で外務省アジア大洋州局・藪中三十二局長を招き開かれた。

  藪 中局長は8月27、28日に北京で開かれた米・中・日・韓・朝・露の6者協議会の日本代表として出席した。同会議は北朝鮮の核兵器開発問題を中心にした始めての他国間協議であり世界的な注目を浴びた。日本にとっては核兵器問題と同時に拉致問題の解決に向けた第1歩でもあり、関心も高く、研究会の開かれた同会館「望星の間」は、約80名の出席者で満席となった。藪中局長は、同会議が対北朝鮮問題解決の始まりであることに大きな意義があったことを強調した。

  「日 本としてもピョンヤン宣言にのっとって日朝の関係の正常化を図る用意は常にある。北朝鮮としても包括的な解決については柔軟な発言に終始していた。解決の後に経済的協力も出来るものであり、そのためには核の問題、ミサイルの問題、そして拉致の問題の解決が不可欠であるということが充分に伝わったと思う。可能な限り早期に次の会合が開かれることを期待している」と語った。また、国民的関心の高い拉致問題については「はっきりしていることは拉致問題が解決しないと前に進まない。これは政府も国民も一体となって非常に強い意向だ。解決しないと一向に前に進まない。その点は明確に北朝鮮に伝わっていると思う。」と決意を語った。


※ 極東国立総合大学学長ら来日・松前会長と対談

  ロシア・極東国立総合大学のクリロフ・ウラジーミル・I・学長と同大学付属東洋大学のハマトワ・アンナ・A・学部長が10月9日、対文協会長・東海大学松前総長と対談した。同大学函館校イリイン・セルゲイ・N・校長も同席した。一行は、極東国立総合大学付属東洋大学が、平成15年度国際交流基金国際交流奨励賞を受賞し、その表彰式に参列するために10月5日から12日まで日本に滞在した。

[特 集]

◇ チェチェン大統領にカディロフ氏が当選
◇ アフマトと40人の盗賊たち <ヴラスチ誌 9月29日号> 

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 武装勢力への恩赦は再び空振り (コメルサント 9月2日)

◇ ロシア人にとって勤労は第一義ではない (論拠と事実 No. 39)

◇ モスクワの845両の市電:郷愁か、障害か (論拠と事実 No. 39)

◇ モスクワの最低賃金が1800ルーブルに (イズベスチヤ 9月13日)

◇ アメリカで、強力なロシアロビー誕生か (イズベスチヤ 9月27日)

◇ そっぽを向かれた「正教文化の基礎」 (イズベスチヤ 9月20日)

[焦 点]

※ シビリアンコントロールの責務を果せ
   (対文協常務理事  加藤 順一)