166号(2003・3・19)

[対文協だより]

※ ブルガリア外相迎え記念講演会開く

  対文協では外務省の招きで来日したブルガリアのソロモン・パシー外務大臣を迎え、学校法人東海大学、ブルガリア共和国大使館との共催(外務省後援)により、研究会を兼ねた来日記念講演会を3月12日午後3時半から霞が関ビル・東海大学校友会館で開催した。

  会場には在京各国大使を含め120名の聴衆でいっぱい。はじめに松前達郎(東海大学総長)が歓迎のあいさつを述べ,次いでアンドノフ駐日大使が外相のプロフイルを紹介の後に、パシー外相が登壇。イラク問題など当面する国際問題に加え、「ブルガリア外交の優先課題」について約1時間講演,冒頭「皆さんが関心あるイラク問題については、ブルガリアは2月末の国会決議で、安保理での新決議案の採決がなくても武力行使を容認することは可能だ。今回の来日でこの問題に関して日本とブルガリアはその視点において共通点が多いと感じている」と述べ、フロアからの質問にも丁寧に答え、5時すぎ閉会した。


※ 第46回・日露問題研究会開く

  対文協第46回研究会は2月25日午後6時から霞が関ビル・東海大学校友会館で、外務省の上月豊久ロシア課長を講師に迎え、「日ロ首脳会談の成果と今後の展望」をテーマに行った。新年の小泉総理の訪ロによる首脳会談で、その進展が望まれる期待感から、会員はもとより外交官のOBやメデイア関係者で満席。上月課長は同席した一人として,会談の雰囲気や新しい道筋を盛った「日ロ行動計画」についての詳細な報告を行い、関心を集めた。(別項・特集参照)

[特 集]

※ 日ロ首脳会談の成果と今後の展望・外務省欧州局ロシア課長・上月豊久

    ◇  国際的に見た日ロ関係
    ◇  小泉首相訪ロの背景
    ◇  日ロ行動計画と領土問題
    ◇  北朝鮮問題を書き込む
    ◇  エネルギー・プロジェクト
    ◇  今後の対ロ外交の進め方

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ ゾーリキン氏、憲法裁長官に返り咲き (コメルサント 2月22日)

◇ プーチン大統領、オリガルヒ代表と会見 (コメルサント 2月20日)

◇ モスクワ市議会がお手盛り表彰 (コメルサント 2月27日)

◇ 加熱するモスクワの名門校入学熱 (イズベスチア 2月14日)

◇ 国に関係なく信頼される軍隊 (イズベスチア 2月21日)

◇ スターリンによる粛清犠牲者は400万人 (論拠と事実 9号)

◇ アンテイーク盗難の10%は依頼盗 (論拠と事実 7号)

[焦 点]

※ 「軍事」から目をそむけないで考える
  (対文協常務理事  加藤 順一)