162号(2002・11・10)
[対文協だより]
* 対文協第44回研究会、「北朝鮮問題を聞く会」開く
日本対外文化協会月例の第44回研究会は、朝鮮問題をテーマに10月29日(火)午後6時半から、霞ヶ関ビル・東海大学校友会館で、朝鮮問題研究家で拓殖大学国際開発学部の重村智計教授を講師に迎えて開催した。
* ロシア極東美術展、2002年度企画賞を受賞
今春4月から半年間にわたり町田、宇都宮、函館の3都市を巡廻開催した東京新聞・弐本対外文化協会共催のロシア美術展「極東ロシアのモダニズム1918-1928」に2002年・第14回『倫雅美術奨励賞』が贈られることが決まった。同賞は美術評論家の河北倫明・雅子夫妻が設立した「公益信託倫雅美術奨励基金」が、年度内に開催の美術展から、卓越した企画に贈られるもので、日ロ文化交流による同美術展に華を添えた。授賞式は12月9日に行われる予定。
[新刊紹介]
◇ ユーラシア・ブックレット『シベリアの宝庫 バイカル湖』
太田憲司著(東洋書店刊・本体600円)
[特 集]
◇ 「北朝鮮の対日対策に変化があるか」:朝鮮問題研究家、拓殖大学国際開発学部、重村智計教授の10月29日(火)の講演の概要を掲載。
この日は丁度、日朝正常化交渉の1日目とあって関心も高く、会場は満席で、拉致問題を中心に「北朝鮮の対日政策に変化はあるか」についての重村教授の1時間にわたる熱弁に、聴衆は熱心に耳を傾けた。
重村教授は今回の小泉首相の訪朝による初の首脳会談を高く評価する一方、今後の交渉に当っては北朝鮮情報の共有による対応が必要で、核問題を含め拉致問題の解決なくして安易な妥協はすべきでないと主張している。さらに、北朝鮮はアメリカから「悪の枢軸」とされ、イラクに次いで攻撃されるのではないかとの恐怖心を抱いているが、基本的にはアメリカが北朝鮮を軍事攻撃する可能性はほとんどないとの見解が述べられている。
[ロシアの新聞・雑誌から]
◇ モスクワの人口は1千万人 (イズベスチヤ紙、10月19日)
◇ ロシア軍に女性1万5千人以上が勤務 (『論拠と事実』紙、No.43)
◇ マガダンはオリガルヒを待っている (『論拠と事実』紙、No.43)
◇ 中小企業の賄賂総額は年間220億ドル (『論拠と事実』紙、No.41)
[資 料]
◇ 下院、テロ報道の規制強化を採択
コメルサント紙、10月25日)