150号(2001・11・12)
[対文協だより]
*松前重義生誕100年記念のつどい開く
東海大学創立者、対文協創立者「松前重義生誕100年記念のつどい」が10月23日午前11時30分から東京・霞が関ビル33階・東海大学校友会館で開かれた。学校法人東海大学の主催で、前総長・故松前重義氏とゆかりのあった約200人が招かれた。開会にあたって松前達郎東海大学総長があいさつ、科学者、教育者、政治家として大きな足跡を残した松前重義博士の生涯を通しての理念を説き、「創立者が20世紀に警鐘を鳴らした人類の課題は、形を変えて今も我々が直面している問題である。創立者の理想を継承して、科学的な基盤に立ち、平和と民主主義の精神を日本社会全体に深く植え付けたい」と語った。
続いて松前重義博士の生涯とその理念を語った約20分のビデオ「歴史を大観すべし」が会場で初公開され、生前の生の声に聞き入り出席者は改めて思い出に耽った。
緒方研二・元電電公社総務理事の乾杯のあと、各テーブルに分かれて祝宴に移り、歓談の内に約2時間の「つどい」を終わった。
*ブルガリア・ソフィア少年少女合唱団来日公演
ブルガリア国立ラジオ放送局ソフィア少年少女合唱団(フリスト・ネデャルコフ指揮)一行48名が学校法人東海大学の招きで来日し日本対外文化協会などの協賛で全国各地で公演を行った。
10月23日の東京・三鷹芸術文化センター公演を皮きりに同25日には東京オペラシティコンサートホールで、約1000人の聴衆を前にして美しい歌声を披露した。なお同コンサートでは、ピアニスト高山三智子さんが「松前重義に捧げる」曲を演奏した。合唱団一行はこのあと静岡・清水文化会館、札幌・札幌コンサートホールKitara、勝浦・勝浦市民会館、熊本・熊本県立劇場、沖縄・那覇市民会館で公演をし好評を博した。
*木暮副会長に叙勲
木暮剛平日本対外文化協会副会長(㈱電通相談役・日本広告業協会会長)は、11月3日発表の秋の叙勲で、勲一等瑞宝章に叙位された。広告業界の発展に尽力し、関係団体の要職にあって貢献したとされての叙勲で、1987年に対文協の副会長に就任、当協会の各種の事業に協力するなどご支援をいただいております。心よりお祝いいたします。
*片山展、ウラル地方のレスノイ市で開催
10月22日からウラルの閉鎖都市レスノイ市中央図書館では、対文協とエカテリンブルグロ日協会の主催により、元外交官で、ロシア語の名著30冊の復刻版出版に後半生を捧げた「片山醇之助氏の生涯とその図書展」が開催されている。
同展は、昨年12月エカテリンブルグ市からスタートし、ピエルヴォウラーリスク市、チェリャービンスク国立大学図書館を巡回して、レスノイ市はウラルでの第4番目の開催地となった。片山氏の図書と生涯は同展を訪れる人々に感銘を与え、各開催地の新聞やテレビにも取り上げられている。
*赧・八尋元顧問死去
元対文協顧問の八尋俊邦氏(元三井物産会長、社長、元経団連副会長、元ロシア東欧貿易会会長)は10月27日午前零時16分脳こうそくのため死去しました。86歳でした。同氏は1979年から6年間三井物産社長を努め、85年に会長に就任し、90年に退き現在は顧問になっていた。
1987年に対文協顧問に就任、1999年まで対文協の活動にさまざまなご協力をいただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。なお葬儀・告別式は親族だけの密葬でおこなわれ、12月6日(木)午後1時30分から同3時まで、東京千代田区紀尾井町4の1、ホテルニューオータニ・芙蓉の間で三井物産主催の「お別れの会」が開かれる。
[特 集]
ロシアCIS視察「対文協専門家代表団」報告
「独立10年のウクライナ」
日本対外文化協会常務理事・評論家 平野 裕
◎ 西に向く首都キエフ
◎ 「クチマなきウクライナを」
◎ 甦るロシアとの蜜月の日々
[ロシアの新聞・雑誌から]
◇ ロシアにおけるイスラム世界 イズベスチヤ 10月17日
◇ ロシア国産車は外国車より後れている 論拠と事実 37号