147号(2001・8・10)

[対文協だより]

*対文協夏期特別研究会開く

  日本対外文化協会の8月度の研究会は、8月9日午後6時から霞が関ビル・東海大学校友会館で、ロシア東欧貿易会の高垣佑会長を迎えて、夏期特別研究会(38回)として開催した。

  高垣会長は対文協の顧問であり、先般25年ぶりに訪露した「対ロシア政府派遣経済使節団」の極東シベリア・グループの団長としてサハリンをはじめとしてウラジオストク、ハバロフスク、イルクーツクの諸都市を訪問、6月7日他のグループとモスクワで合流、プーチン大統領とも会見して帰国した多忙な時期に、公式報告にさきがけ「財界人からみたロシア」と題して約1時間にわたり具体例をまじえその印象を語った。(別項・特集参照) 


*2000年度研修生修了式

  2000年度対外研修基金の研修生として、昨年10月から東京学芸大学物理学科研究室で新田英雄助教授指導のもとで「相対性論的電子の放射と結晶」に関する共同研究を行っていたロシア国立カバルディノ・バルカル大学のムラート・ホコノフ博士は、研修の成果をあげ8月16日帰国したが、帰国を前に7月31日午後霞が関ビル・東海大学校友会館で新田助教授も同席して修了式が行われ、松前達郎会長(東海大学総長)から修了証書と記念品が贈られた。

  ホコノフさんは「今度の研修で10年来未解決の問題が解けたことは、共同研究の大きな成果であった。今後も専門分野の研究を通じて日ロ友好親善に努めたい」と謝辞を述べた。この後松前会長をはじめ加藤順一事務局長ら事務局スタッフと夕食を交え懇談が行われた。 


 お願い

今年は対文協創立者で初代会長の松前重義博士の生誕100年(没後10年)に当たります。対文協では各種の生誕100年記念行事を計画しておりますが、その一つに「松前重義写真集」(仮称)の刊行を予定しております。  読者の皆様のお手元に「国際交流に関わる松前重義氏」の写真がありましたら、事務局へご一報をお願いいたします。ご提供または借用いただければ幸甚です。 

[特 集]

「財界人からみたロシア」
  (ロシア東欧貿易会会長 高垣 佑)

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇カスピ海のチョウザメ商業漁獲を禁止  モスコーフスキエ・ノーボスチ 29号
   *黒いイクラの輸出禁止
   *政府VS輸出業者
   *グルメ料理はお預け

◇ロシア4社、世界有力企業500社入り  コムソモリスカヤ・プラウダ 7月11日

◇7月から最低賃金は300ルーブル  コムソモリスカヤ・プラウダ 7月3日