143号(2001・4・10)
[対文協だより]
*第35回研究会開く
今回は対文協研修基金の招へいで来日、東京学芸大学物理学教室で共同研究を行っているカバルディノ・バルカル国立大学教授のムラート・ホコノフ博士を講師に迎え、「北カフカスとチェチェン-歴史と現在」について語ってもらった。自らチェルケス人と名乗るホコノフ博士はチェチェンとは北オセチア自治共和国をはさんだカバルディノ・バルカル自治共和国の出身で、ロシアからの分離独立を求める小国チェチェンについて歴史を踏まえて現在にいたる経過を約1時間半にわたって講演を行い、同じカフカス人としてのチェチェンに対する思いを披露した。
なお、ホコノフさんは講演の後、得意のギターでカフカス音楽を紹介した。
*ロシア訪日代表団歓迎レセプションに出席
第19回日ロ専門家会議(安全保障問題研究会主催)に出席のため来日したプリマコフ元首相を団長とするロシア代表団の歓迎レセプションが3月15日午後6時30分からホテル・ニューオータニで開かれ、対文協からも役員、会員多数が列席した。
また4月4日午後6時30分からは国際交流基金の招きで来日したサハリン等地域演劇・劇場関係者グループ代表団の歓迎会がキャピトル東急ホテルで開かれ、事務局から藤井弘専務理事、加藤順一事務局長が出席した。なお同グループの団長はサハリン州行政府教育・文化・スポーツ局のアレクサンドル・カルロス次長で、昨秋対文協サハリンセミナー・ミッションも行政府訪問の際、懇談しており半年ぶりの再会だった。
*ロシアENOFIT会長ら来訪
対文協理事でロシアENOFIT(物理・コンピューターデータ・科学技術協会)のラリオン・レベジェフ会長とセルゲイ・ミヘーンコ同副会長(モスクワ工科物理大学上級研究員)が4月3日渋谷の対文協事務局に来訪、尾郷良幸専務理事、加藤事務局長ら事務局スタッフと懇談した。両氏とも対文協研修基金による研修生OBで旧交を温めた。
レベジェフ会長は現在原子力エネルギー省付属技術開発調査センターの所長で、日本側と使用済み核燃料貯蔵の安全性に関する共同調査・実験の打ち合せのため来日したもので6日帰国した。
お願い
今年は対文協創立者で初代会長の松前重義博士の生誕100年(没後10年)に当たります。対文協では各種の生誕100年記念行事を計画しておりますが、その一つに「松前重義写真集」(仮称)の刊行を予定しております。 読者の皆様のお手元に「国際交流に関わる松前重義氏」の写真がありましたら、事務局へご一報をお願いいたします。ご提供または借用いただければ幸甚です。
[特 集]
「宇宙ステーション「ミール」の15年」
[ロシアの新聞・雑誌から]
◇CIS諸国でのロシア語教育 モスコー・ニュース 8号
◇虐げられた外国人旅行者の憤慨 イズベスチヤ 2月9日
◇ゴルバチョフとプーチン 何が二人を接近させるのか 共同新聞 3月22日~28日
◇日本アニメの人気の秘密 論拠と事実 11号
◇プーチンに望む-行動綱領とチェチェン戦争の終結 イズベスチア 3月26日