339号(2017・8・31)

[対文協だより]

*第152回研究会を開催
 7月31日(月)、対文協第152回研究会が霞が関ビル・東海大学校友会館で午後6時から開催された。今回は 日本貿易振興機構(JETRO)梅津哲也氏 を講師に招き、「ロシア経済の現状と展望-新市場としてのロシア」と題して講演が行われた。(本号特集参照)

*2017年度ロシア語検定試験を実施
 2017年度「第16回ロシア語検定試験」(ロシア連邦教育科学省認定 東海大学、日本対外文化協会ロシア語検定試験実行委員会共催)が8月18、19、20日の三日間、東海大学高輪キャンパスを会場にサンクトペテルブルク国立大学 ドゥビニーナ・ナデージュダ試験官のもと、実施された。
 試験は初級の入門レベルから最上級の第4レベルまでの6段階の検定試験に加えて、子供のためのロシア語検定試験、ビジネスロシア語検定試験も同時に実施され、受験者数は子供を含めて125名だった。また今年度から新たに、ロシアの就労ビザ取得等に必要となる総合試験も実施した。日本全国からたくさんのロシア語学習者が出願、合格を目指し、真剣に受験をしていた。三日間の試験は無事に終了した。

*第29回日ロ学生会議を後援
 日本・ロシア学生会議は日ロ両国の学生が毎年相互に行き来し、会議を通じて意見交換をして、両国の相互理解と信頼関係を構築することを目的とした学生団体である。今年は8月5日から19日まで、ハバロフスク及びモスクワを訪問し、学生間の会議や文化体験等を行った。日本から学生9名が参加した。
 出発に際し結団式が7月29日午後5時より早稲田奉仕園にて行われ、日ロ学生会議後援団体の対文協からは渡邉隆司事務局長、工藤久栄職員が参加した。

[新刊紹介]

『記憶のなかの日露関係 日露オーラルヒストリー』 
                        編 日ロ歴史を記録する会 彩流社刊 定価 4000円+税

 日本、満州、ソ連。戦前の暮らしから戦中、戦後へ、9名の波瀾の人生を通して語りかける記憶にとどめたい“知られざる歴史”の断面。

『ロシア社会の信頼感』 
                        編 石川 晃弘 佐々木 正道 ニコライ・ドリャフロフ
                        ハーベスト社刊 定価 2800円+税

 近くて遠いロシア。そのロシア社会とロシア人の意識の特徴を、日露の研究者が、「社会的信頼」という視点から徹底分析。

[訃]

古岡 滉 理事 (株式会社 学研ホールディングス元代表取締役社長)
6月12日、逝去されました。謹んでご冥福をお祈りします。

[特 集]

第152回研究会
         「ロシア経済の現状と展望-新市場としてのロシア」
      日本貿易振興機構(JETRO)企画部海外地域戦略主幹(ロシア・CIS) 梅津 哲也

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ロシアと米国の対立はさらに悪化 <VEDOMOSTI ’17.8.22

◇経済は底を打ったが、回復にほど遠い <VEDOMOSTI ’17.8.16>

◇ロシアの人口は減少の下降線 <VEDOMOSTI ’17.8.21>

◇モスクワ都心に「嘆きの壁」を建立 <TASS ’17.8.6>

◇ウリュカエフ元経済発展相の収賄裁判 <Kommersant.ru ’17.8.17>