314号(2015・6・30)

[対文協だより]

* 2015年度・第48回定時総会開く

 日本対外文化協会の2015年度・第48回定時総会は5月29日午後2時から、霞が関ビル・東海大学校友会館で、松前達郎会長はじめ、役員、会員78名(内委任状出席43名)が出席、2015年度理事会(出席48名、内委任状23名)と合わせ開催した。
 総会に先立ち昨年総会以後物故された藤牧新平常務理事、入江雄三理事、横川正市顧問、藤井弘顧問の冥福を祈り、全員で黙祷の後、松前達郎会長があいさつ、「日本対外文化協会は1966年1月10日に創設され、来年の1月で50年になる。この半世紀、世界平和の実現を旗印に民間外交を展開してきた。時代が大きく変わっているが、対文協は一貫として創立の理念を基に友好親善と相互理解の発展を進めていく。皆さんのご支援とご協力をお願いします」と述べ、議長に松前義昭副会長を選出し、議事を進行、2014度事業・決算・監査の報告事項を一括承認の後、2015年度の事業計画ならびに予算計画を審議、全会一致で承認された。次いで第25期役員改選の提案、承認がされ、閉会した。
[新役員]◇常務理事 下斗米伸夫(法政大学教授)◇理事 梶井龍太郎(東海大学副学長)/清野義弘(国際武道大学事務局長)/篠原清(株式会社霞ケ関東海倶楽部代表取締役社長)/末延吉正(東海大学教授)/高見令英(国際武道大学学長)/中尾田隆(弁護士)/三浦彰久(港北出版印刷株式会社代表取締役社長)

* 日本対外文化協会主催ソフィア少年合唱団来日コンサート ~函南公演~

 6月2日(火)18時30分より、静岡県田方郡函南町の函南町文化センター大ホールにて、日本対外文化協会と函南町・函南町教育委員会の主催でブルガリアの至宝、ソフィア少年合唱団の来日コンサート函南公演が催された。ソフィア少年合唱団は1968年にブルガリア初の少年合唱団として創立され、これまで数々の国内外のコンクールで賞を受賞している。公演では、第一部にブルガリアの音楽を8曲、第二部に日本の楽曲を含む世界の音楽12曲を披露した。当日会場は来場者で満席となり、最後に地元の合唱団と“ふるさと”を歌った。今回の合唱団は総勢39名から成る代表団で、日本ブルガリア協会の企画・招聘により5月30日に来日、関東・関西の各都市で公演を行い、6月15日(月)に帰国した。合唱団の来日は今回が2回目。

* NPO日ロ交流協会・創立50周年記念パーティー

 6月5日(金)、18時より東京の學士会館にてNPO日ロ交流協会・創立50周年記念パーティーが催された。冒頭にNPO日ロ交流協会会長の有馬朗人氏が主催者を代表して挨拶を行い、また駐日ロシア連邦特命全権大使のアファナシエフ E.V.氏が来賓挨拶を行った。50年間の歴史を偲ぶと共に更なる日本とロシア両国の友好関係発展を願う多数の出席者が参加した。対文協からは渡邉隆司事務局長と工藤久栄職員が出席した。

* 第134回研究会開く

 6月15日に対文協第134回研究会が霞が関ビル・東海大学校友会館で午後6時から開催された。第134回研究会は高知大学人文学部准教授の塩原俊彦氏を講師に招き、「地政学からみたウクライナ危機とロシアの諸問題」と題して講演が行われた。塩原氏は今回のウクライナ危機を、様々な最新のデータや情報、海外の新聞記事などを用いて総合的に解説し、また現在、何が起こっているかまで、分かりやすく説明した。(本号「特集」参照)

[新刊紹介]

◇『ウクライナ2.0-地政学・通貨・ロビイスト』 塩原 俊彦 著 (社会評論社) 定価:2,808円(税込み)

 ウクライナ危機と世界秩序混迷の背景を読み解く国際政治分析。前著『ウクライナ・ゲート』に引き続き「ウクライナ問題」を解明する本書では、第1章でその後のウクライナ情勢を詳述する。第2章において、ロシアの経済分析と対中依存問題の考察を中心にロシア情勢を分析する。第3章では、今日の世界秩序の混迷の背景にある、米国の地政学的戦略、マネーと政治問題、ロビイストの活動について詳細に解明する。終章において、新しい世界観として、近代主権国家に代わるグローバルな新システムをめぐる問題提起をする。

◇『合格へのステップ子供編』 子どものためのロシア語検定試験 (6-18歳) 受験のための実践的アドバイス DVD 付き シュートワ・タチヤナ、東-シャトーヒナ・ガンナ、橘克子著 (日本対外文化協会発行) 定価:3,000円+税

 子供のためのロシア語検定試験に合格するための手引書である。6歳から18歳までの子供のためのロシア語検定試験のすべてのレベル(コミュニケーション能力評価6-10歳、入門レベル、基礎レベル、第1レベル、第2レベル)についてそれぞれ5科目(文法・語彙、読解、作文、会話、聴解)の見本テストと合格するための基準が掲載されている。おとなの試験との違い、出願から受験、結果までの流れ、学習のための教材など、子供のロシア語学習のために必要な事柄が網羅されている。子供のためのロシア語検定のためのすべてのレベルを掲載した教材は世界で初めてである。

[特 集]

第134回日本対外文化協会研究会より
「地政学からみたウクライナ危機とロシアの諸問題」
                  高知大学人文学部准教授 塩原 俊彦

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 2020年迄にロシア軍装備を全面的更新 <kommersant.ru 6.15>

◇ 何故、若者は中東「IS」に加わる? <kommersant.ru 6.19>

◇ サーカシヴィリ元大統領が祖国の旅券失う <コメルサント紙 6月1日>