297号(2014・1・31)

[明けましておめでとうございます]

年 頭 に 当 た っ て                       会 長  松 前 達 郎

   明けましておめでとうございます。
 本日は日本対外文化協会恒例の2014年新春賀詞交歓会開催にあたり会員の皆様、また交流関係にある国の大使、大使館員の皆様、また関係機関、諸団体からも多くの皆様、かくも盛大にご出席をいただきまして厚くお礼申し上げます。有り難うございました。
 ことしは日本対外文化協会創立49周年を迎えるわけですが、1966年に発足してから約半世紀、この間国際社会は非常に大きく変わりました。この協会を立ち上げた松前重義博士も1991年に亡くなりましたが、その前後が非常に大きなターニング・ポイントの年に当たることになると思いますが、時代と共に変遷して行く国際環境に応じながら、交流の手法も変えていかなければならないかも知れません。しかし、複雑化した現代において民間外交としての草の根の活動が、さらに国家間の友好親善を深めて交流の促進に重要な役割を担っているだろうと考えております。
 対文協は創立以来、「平和な世界」、これを旗印に掲げまして、学術・文化の交流あるいは日本と諸外国との相互理解の促進をはかって参りました。平和の世界の実現に向けての活動、これが根幹だったわけでありまして、新年を迎え気持ちも新たにさらなる活動を進めて参りたいと考えております。
   本日はこの会の直前まで対文協の第123回研究会が行われておりまして、駐日ブルガリア共和国のヴァシレフ大使に講演をいただきました。内容的には日本とブルガリアの関係、歴史的な問題、そういったお話だったと思います。これによって対文協の2014年のスタートが切られたわけでございます。ヴァシレフ大使には厚くお礼申しあげたいと思います。 2014年の年頭にあたりまして、対文協の活動に賛同いただき、ご支援ご協力いただいております会員の皆様、また諸団体の皆様には相変わりませぬご支援とご鞭撻を賜りますよう心からお願い申しあげますと共に、皆様のご健勝とご活躍を心からお祈り申しあげましてあいさつとさせていただきたいと思います。有り難うございました。

[対文協だより]

* 2014 新年賀詞交歓会開く

 対文協恒例の新年賀詞交歓会が2014年1月28日午後6時から霞が関ビルの東海大学校友会館で開かれ、会員をはじめ友好団体や様々な国々の在京大使館員、来賓ら約150名が出席、2時間にわたって交流・歓談が和やかに行われた。
 会は冒頭、松前達郎会長が新年のあいさつ(別項)のあと、来賓のブルガリア共和国の駐日特命全権大使のゲオルギ・ヴァシレフ氏のあいさつ、アルメニア共和国の駐日特命全権大使のグラント・ポゴジャン氏のあいさつに次いで、外務省欧州局長の上月豊久氏の発声による乾杯で新年の会が始まった。会場では東海大学に留学中の外国人学生による和やかな交流風景もみられた。

* ブルガリア共和国大使講演会

 新年初の第123回研究会は「大使に聞くシリーズ」として駐日ブルガリア共和国のゲオルギ・ヴァシレフ特命全権大使を迎えて講演会を行った。ヴァシレフ大使は2012年10月に駐日大使として着任、以来ブルガリア共和国と日本の関係発展のために精力的に活動している。「ブルガリア共和国と日本-発展と展望」と題し、1時間半にわたって講演、参加者の関心を呼んだ。

* スポーツ・学術代表団来日

 1月13日ロシアのスポーツ交流と学術視察の二つの代表団が訪日、一週間にわたってそれぞれの関係機関、団体と交流を行った。
[モスクワ国立大学産学連携視察団] モスクワ大学副学長補佐で国立知的財産センター長のカテリーナ・チーホノワ氏を団長にナタリア・ポポワ同大学術研究作業センター副所長ら5名で、筑波大学、東京大学、東海大学を訪問、国家機関とビジネスの相互作用のメカニズムをはじめ学園都市の管理構造、大学と企業の相互作用組織、研究の商業化支援様式など産学連携の実情についてそれぞれ意見を交わし研究者との交流を行ったほか、川崎市のベンチャー企業支援機関の神奈川サイエンスパークを視察、タイトな日程をこなし帰国した。
[スポーツ交流団] ロシア体育・スポーツ団体「モスクワ青年協会」のウラジーミル・プロホロフ代表を団長とする「ロシア・アクロバットロックンロールチーム」の役員・演技者一行10名で、滞在中スポーツ団体と交流したほか、明治大学駿河台キャンパスと東海大学 湘南キャンパスを訪問、それぞれスピードとリズミカルなアクロバットロックンロールダンスの演技を披露した。
今回の来日はヨーロッパを中心に各国で新しいスポーツとして盛んに行われているダンススポーツの「アクロバットロックンロールダンス」のプレゼーテーションと普及を目的としたもので、体育系の学生たちとの交流を行い元気に帰国した。

[特 集]

「ロシア・コメルサント紙からみる――」
          ホドルコフスキー氏恩赦、釈放顛末記

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ ウクライナ反政権「キエフ風」デモ再開 (コメルサント紙 1月20日)

◇ ロシアもネット規制で無許可集会阻止 (コメルサント紙 12月18日)

◇ 新設「軍警察」の権限は大幅に縮小 (コメルサント紙 12月4日)

[資 料]

「2013年の世界とロシア外交の成功」 <ブラースチ誌 12月23日>