273号(2012・1・31)

[対文協だより]

*2012年賀詞交歓会開く

 対文協恒例の2012年「新春賀詞交歓会」は1月31日午後6時から、霞が関ビル・東海大学校友会館で開かれ、会員をはじめ各友好団体、マスメディア、政経官界及び交流関係にある在京各国大使館からの来賓を含め約120名が出席した。
 松前達郎会長の年頭のあいさつのあと、ベールィ・ロシア連邦大使からのメッセージが紹介され、枝村純郎元駐ロ大使の発声により乾杯、歓談に入った。会場はカザフスタン、ドイツ、モンゴルからの交換留学生を交え随所に交流の輪が展開され、8時すぎ盛会のうちに閉会した。

[松前会長あいさつ要旨]
 明けましておめでとうございます。日本対外文化協会は本年創立46年目になります。この間、創立の理念であります「平和の確立」を念頭に、諸外国との間で学術あるいは文化、さらに人的な交流を通じて、相互理解の推進を行ってまいりました。このことは、私ども日本対外文化協会だけの力だけではなく、会員はじめ多くの方々のご理解、ご協力のたまものと考えておりまして、この場をかりて心から感謝を申しあげます。有り難うございました。
 今日まで国際情勢はいろいろ変化してきたわけですが、私ども対文協はこの変化に翻弄されないで「平和の確立」を目指して努力してきたつもりです。この協会の活動はたとえそれが地道であっても、平和を担保とする民間外交の一端を担うものとして、重要な役割を果たしてきたものではないかという風に思っております。
 とくにロシアとの関係ですが、ロシア連邦とは戦後半世紀を超えた今も、平和の基本となる二国間の平和条約はまだ結ばれておりません。しかし、ご案内のとおり経済分野、文化交流の面では着実に進化を続けてきております。とくに文化交流におきましては、ロシアと交流のある諸団体が協力して、2006年から「ロシア文化フェスティバル in Japan」を全国で展開、相互理解の促進に大きく貢献をしているのではないかと思います。
 きょうはこの会場に東海大学に留学中の各国の交換留学生も参加しています。恒例となっておりますこの「賀詞交歓会」が友好フォーラムの場として、次世代を担う若い人を含め、大いに意見を交わし、相互理解、信頼醸成に少しでも役立てればこれに過ぎるものはないと考えております。2012年の年頭に当たりまして、皆様方の変わらぬご支援、ご鞭撻をお願いし、併せて皆さまのご健勝、ご活躍をお祈り申しあげ、年頭のごあいさつに代えさせていただきます。本日はどうも有り難うございました。

*日ロ交流協会新年会

 NPO日ロ交流協会(有馬朗人会長)によるロシア連邦大使館、ロシア連邦経済協力庁駐日代表部と共催の「日ロ合同新年会・2012」が1月25日午後6時から港区麻布台のロシア大使館で行われ、関係友好団体関係者や来賓多数が出席、鏡開きを合図に乾杯、新年を祝い、アトラクションを交え賑やかなうちにも和やかな友好親善の輪が広がった。対文協から渡邉隆司事務局長ら事務局スタッフが参加した。

[特 集]

◇ 「大統領選を前に勢いづく第三勢力」

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 去り行く大統領の「政治改革」教書 (コメルサント紙 12月23日)

◇ 大統領府官房長官にS・イワノフ副首相 (コメルサント紙 12月23日)

◇ 大統領選に名乗りを上げた候補者たち (コメルサント紙 12月12〜19日)

◇ 捜査当局もネムツォフ氏の電話を盗聴 (コメルサント紙 2月21日)

◇ クビになったブラースチ」誌編集長 (コメルサント紙 12月19日)

◇ ロシアがWTO(世界貿易機構)に加盟 (コメルサント紙 12月17日)

◇ サハリン沖で海底掘削施設転覆の惨事 (コメルサント紙 12月19日)

◇ ロシア人100%〜民族性を科学的に説明する〜 (論拠と事実 No.48)

◇ ロシア語を話しましょう (論拠と事実 No.52)

[資 料]

◇ 2011年の「世界十大ニュース」ロシア版