229号(2008・5・30)

[対文協だより]

※ 対文協08年度定時総会開く

  日本対外文化協会の2008年度・第41回定時総会は5月23日午後4時5分から、千代田区霞が関ビル・東海大学校友会館で、松前達郎会長ら役員、会員40名(委任50)が出席して開かれた

  議事に先立ち松前会長があいさつし、「最近は激動する20世紀と違いまして、非常にラジカルな大きな変動が起こりつつあります。こういった状況の中でわれわれ民間団体の、ロシアはもとより各国との交流は新しい段階を迎え、対文協も新しい一歩を踏み出したということになると思います。のちほど具体的な提案があると思いますが、対文協としては継続事業をはじめとし、これまでやってきた活動の延長線で努力していこうと考えています。いずれにしましても活動の源泉は会員のみなさんの日頃のご理解、ご協力につきると思います。今後ともよろしくご支援のほどお願いしまして、あいさつにかえさせていただきます。」と述べた。

  総会は石原萠記副会長が議長をつとめ、理事会と同時進行の形で行われた。加藤順一事務局長が2007年度の事業報告を、小池鏡子局員が同年度の収支決算について説明報告、次いで谷越安男監事による監査報告があり、一括承認された。引き続き2008年度の事業計画ならびに財政計画が提案され、慎重審議の結果、全会一致で承認され、同47分閉会した。


※ 第77回研究会で谷内前外務次官が講演 

  恒例の対文協第77回研究会は4月23日午後6時から霞が関ビル・東海大学校友会館で前外務次官で外務省顧問の谷内正太郎氏を迎えて開催した。谷内氏は退任直前まで、ロシアはもとより各国との「戦略対話」を続けてきただけに、対話における裏話をまじえながら貴重な話を披露、「日本の外交政策における日ロ関係」について1時間にわたり講演、参加者の関心を呼んだ。

  引き続きフロアからの質問にも答え、今後の日本外交のあり方について示唆をまじえ、活発な討論研究会となった。


※ ガスプロム付属学校と交流協議

  ロシア国営ガスプロム付属私立学校「ガスプロム教育センター」は東海大学付属高校との交流を希望し、その実現を図るため、5月23日、ガスプロム日本担当・主任エキスパートの里村オリガ氏が東海大学交友会館を訪れ、国際戦略本部の山田清志本部長と渡邉隆司国際企画業務課長らと会い、ロシア側の意向を伝えた。この会見の席で来年からの交流計画実施に向けて、準備のための会合を定期的に開き、具体策を協議することが合意された。

  4月下旬に来日したガスプロム校の校長以下5名は、対文協の斡旋で東海大学付属高輪台中学・高校と清水の翔陽高校を見学して帰国し、本社側との折衝を経て交流実施の決定を下したという。今回の打ち合わせには対文協の長島七穂局員が同席した。

[特 集]

◇ 日ロ首脳会談を前に -- 「日本の外交政策における日ロ関係
   谷内 正太郎・外務省顧問(前外務事務次官)

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 首相の権限拡大と負担軽減する大統領令 (コメルサント紙 4月30日)

◇ 民主派政党はクレムリンの動向を見守る (コメルサント紙 4月29日)

◇ 出生率が2007年度は急上昇 (コメルサント紙 4月28日)

◇ 「モスクワ劇場テロ」舞台劇の上演中止 (コメルサント紙 4月7日)

◇ 今年のモスクワの移民受け入れ枠は満杯 (コメルサント・ブラスチ誌 19号)

◇ 燃料値上がりでも旅行ブームは止まらない (コメルサント・ブラスチ誌 18号)

◇ 民間警備会社と組織暴力団の差は? (論拠と事実 №17)

[資 料]

※ ロシア政府新閣僚
※ プーチン党首の「統一ロシア」の実像