220号(2007・8・25)

[対文協だより]

※ ソフィア合唱団来日40周年記念公演終わる

  1996年、対文協初の文化交流事業としてブルガリア少年少女合唱団を招へい、日本に「天使の声」を紹介して多くのファンに深い感銘を与えてから40年。国立ソフィア放送局合唱団(団長・指揮者:フリスト・ネジャルコフ氏)が7月20日来日、40周年記念公演(日本対外文化協会協力)が、千葉県勝浦市を皮切りに市原、さいたま(大宮)、秦野、仙台、茅野、甲府、伊勢原および8月1日の三鷹市芸術文化センターを最後に9回の公演を行い、各地でファンを魅了し、3日帰国した。

  帰国に先立ち4日夕、霞が関ビル・東海大学校友会館で松前達郎会長・東海大学総長主催による「さよならパーティー」が行われ、ネジャルコフ団長が感謝の言葉を述べ、団員一同とそれぞれに歓談、別れを惜しんだ。


※ 第72回対文協「研究会」開く 

  72回目の「研究会」は7月24日(火)午後6時から東京・霞が関ビル・東海大学校友会館「東海の間」で開かれた。講師には時事総研客員研究員・評論家の中澤孝之氏を招き「リトヴィネンコ氏毒殺の謎・ロシア連邦保安庁(FSB)の実態をさぐる」をお話いただいた。リトヴイネンコ氏は元KGBの中佐でロンドンに亡命し、元同僚であった人物によりロンドンで毒殺された。その真犯人については謎に包まれているが、ロシア連邦保安庁が関わっていることは公然の事実とされ、これが原因で英・露間で外交官の追放合戦となるなど世界的な話題を呼んだ。中澤氏はこの間の事情を詳細に分析し「英国側にまだ公表されていない重大な秘密がある」という興味ある話をした。同研究会には暑さにもかかわらず約50人が出席。興味ある現代ロシアの陰の部分について熱心に中澤氏の話しに聞き入った。

[特 集]

◇ 「リトヴィネンコ氏毒殺の謎」(第72回研究会要旨)
    中澤 孝之・評論家・時事総研客員研究員 

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 「プーチン:世界のIT指導国家を目指す」 (コメルサント紙 7月26日)

◇ 連邦保安庁が戦略企業買収に拒否権 (コメルサント紙 7月19日)

◇ モスクワ市で街頭政治ポスター認めず (コメルサント紙 7月11日)

◇ ナルイシキン副首相が造船営団会長に (コメルサント紙 7月28日)

◇ ロシア人記者男女二人が米国に亡命 (コメルサント紙 7月2日)

◇ 就労人口の四分の一は商・外食産業従事者 (論拠と事実No.31)

[焦 点]

※ 湧き上がる「中国」の一端を見た
    対文協常務理事  加藤 順一