208号(2006・8・20)

[対文協だより]

※ 第67回対文協「研究会」開く

  対文協恒例の第67回「研究会」が、暑さの続く7月24日午後6時から東京・霞が関ビル33階の東海大学校友会館で開かれた。日ロ関係が停滞気味なこの頃、この時点で問題点を整理する意味で、在日ロシア連邦大使館のミハイル・Y・ガルージン公使を講師に迎え、参加者からの質問に多くの時間をさき、熱気ある充実した研究会となった。

  ガルージン公使は日ロ交渉の第一線で活躍し、外交官としての立場を明確にしながら領土問題でも一家言を持っている。研究会では、はじめに直前にサンクトペテルブルクで開かれたG8サミットの成功について語り、ロシアの民主化を強調した。同時に領土問題については「外交官の立場から言えば、北方領土はロシアの領土である」と明確に語り、同時に両国が満足できる解決についての可能性を示唆するなど関心を呼んだ。

  会場には約50名が参加、領土問題では激しいやり取りもあったが、現在の時点で何が問題となっているかをはっきりさせる記録性のある内容となった。(特集参照)


※ 日ロ学生会議歓迎会開く

  8月12日から東京で開催の第18回「日本・ロシア学生会議」(田中茉莉・実行委員長)に参加した日ロ両国学生の日本対外文化協会主催による歓迎パーティーが8月17日、午後6時から霞が関ビルの東海大学校友会館で開かれた。田中委員長ら日本側学生をはじめ、ロシア側からはハバロフスク組のハバロフスク国立経済・法律アカデミーのリンマ・ガイフリナさんら12名、ウラジオストク組の海洋大学のアンナ・サドコワさんら11名が出席した。

  はじめに主催者の加藤順一・専務理事事務局長が、「日ロ間にはまだ平和条約も結ばれていません。これからは若い皆さん方が、歴史的な事実を学びながら、相互理解を深め、新しい世代を築いてください。」と歓迎のあいさつを述べたあと、日ロ学生会議の成功とこれからも継続されることを願って乾杯、歓談に入った。

  学生たちは一日の会議が終わり、くつろいだひと時とあって、食事をはさみ約2時間、日本語、ロシア語、英語と入り交じり和やかな歓談が続いた。なお、歓迎会には対文協からは加藤事務局長のほか藤井弘専務理事、橘克子局員が、またマスコミOBの石郷岡建・日本大学総合科学研究所教授も特別参加し、ロシア学生を相手にミニ・レクチャーを行い人気を集めた。

  日ロ学生会議は代々木の青少年研修センターを主に、24日まで軍事問題、貧困問題、健康問題、政治問題、マスメディア関係、家族関係など6分野に分かれた会議のほか、ロシア側学生はホームステイを行い、25日新潟経由帰国する。

[新刊]

※ 『シベリアの物語― 一兵士の記録』山下静夫 画・文 (画集『シベリアの物語』刊行委員会刊 頒布価格2800円)

  ペン画・文によるシベリア抑留の記録画集が6月に出版された。本書は、山下氏が、4年間のシベリア抑留生活の記録として帰国後の1974年~81年の7年間に書きためた400余枚の絵と記録文から半数を集めたもの。83年に小部数豪華本の日本語版が出され、93年にロシア語版が出され、対文協も協力、ロシア国立図書館などへ寄贈された。その後、大村敏也氏(現・千葉県大網白里町町議)が中心となり「」シベリアの物語』刊行委員会を作り、元『暮らしの手帖』編集者の河津一哉氏が編集に加わり、普及版が出来上がった。

[購入申し込み先]

  日本対外文化協会事務局(℡:03-3353-6980、Fax:03-3353-5292)又は、〒299-3235千葉県山武郡大網白里町駒込731-4、大村敏也(℡:090-1769-7251、Fax:0475-72-7383、E-mail:at_omura@yahoo.co.jp)

[特 集]

◇「日ロ関係の将来展望」
   ミハイル・Y・ガルージン・ロシア連邦大使館公使 

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ ロシアとグルジアの軍事緊張高まる (コメルサント紙から)

◇ 大統領選向けの左寄り野党が誕生 (コメルサント紙 7月26日)

◇ 反テロ法改正で連邦保安局の権限強化 (コメルサント紙 7月6日)

◇ イスラム教大聖堂の大改築計画 (モスコウ・ニュース 24号)

◇ チョコバーアイスは国家規格で (論拠と事実No.29)

[焦 点]

※ 台湾の平和と安定を期待する
    対文協常務理事  加藤 順一