177号(2004・2・15)

[対文協だより]

※ ‘04新春賀詞交歓会開く

  対文協恒例の2004年新春賀詞交歓会は1月27日午後5時30分から千代田区霞が関ビルの東海大学校友会館で開かれ、会員のほかロシアをはじめとする交流12カ国の大使館や在京機関および関係団体、マスコミ関係者など約200人が出席した。

  松前達郎会長の挨拶についで、来賓にガルージン・ロシア臨時代理大使とセンドフ・ブルガリア大使が挨拶し、堤清二セゾン文化財団理事長(対文協顧問)の音頭により新年を祝って乾杯。2時間の歓談、交流の輪が展開された。

  なお、在京大使館からは、ロシア、ブルガリアのほかオチロフ・ウズベキスタン大使、ハウザー・スロバキア大使、フェルデアーク・ハンガリー公使夫妻、コレルトヴァー・チェコ参事官夫妻らが出席した。


※ 友好関係団体新年会開く

  1月29日、日ロ交流協会のロシア大使館での日ロ合同新年会をはじめとし、29日には日本ブルガリア協会がブルガリア新大使歓迎を兼ねた新年会を同大使公邸で、また2月4日ロシア東欧貿易会の新顔懇親パーティーが一ツ橋・如水会館で、同5日は日本モンゴル親善協会が渋谷区のモンゴル国大使館で友好親善新春の夕べを開き、対文協からそれぞれ役員やスタッフが出席した。

[新刊]

※ ◇ 新世界事情『ユーラシアの地政学』 石郷岡 建著(岩波書店・本体1700円)

  毎 日新聞モスクワ特派員・同支局長として長くロシアをカバーし、それ以前にウイーン支局東欧特派員をつとめたユーラシア大陸を多角的に見てきた専門家。ソ連崩壊後にユーラシア全体に起きた地殻変動をロシアへの求心力と遠心力という視点で明晰に分析している。中央アジアへの米国の進出が何を意味し、新生ロシアがそれにどう対応して行くのか地政学的な視点と、同時に著者自身が足で取材した多様な事実が今後のユーラシアでの大国の確執を考えさせ、日本外交の進路を示唆する好著。

[訃報]

※ 原田理事死去

対文協理事の原田國雄氏(株式会社プロット代表)は2月11日午前3時3分食道がんで死去。65歳。原田さんは東海大学在職中より写真家として活躍。多くのプロを育て退職後、映像制作会社プロットを設立、96年対文協の理事に就任、会社経営の傍ら国際交流に積極的に参加、対文協の行事記録に多大な貢献をいただきました。15日の芝増上寺での葬儀にはダブローナキ・ハンガリー駐日大使も参列したほか、モスクワ大学からも対文協を通じて鄭重な弔電が寄せられました。謹んでご冥福をお祈りします。

[特 集]

  選管、7人の大統領選立候補を受理
     <コメルサント 1月29日>

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇ 政党ブロック「祖国」早くも分裂騒ぎ (コメルサント 1月31日)

◇ 大統領府でまたプーチン人脈加わる (コメルサント 1月14日)

◇ ベラル-シは『いいかげんにしろ』 (論拠と事実 No.4号)

◇ 失った森 (論拠と事実 No.4号)

◇ 「日本人」と「韓国人」の攻勢 (論拠と事実 No.3)

◇ 現代ロシアの学生気質
  モスク大学の創立250周年記念事業 (イズベスチヤ 1月24日)

◇ ベテラン記者の入国拒否の真相は (モスコウ・ニュース 4号)

◇ 無視できないロシアイスラム教徒の存在 (イズベスチヤ 1月31日)

[資料]

◇ 与党が下院の主要ポストを独占
   <ブラースチ 1月9日号>
  下院主要ポストの顔ぶれ(年齢、所属など)

[焦 点]

※ 日露関係で「ボール」はどちらにあるのか
    対文協常務理事  加藤 順一