142号(2001・3・10)

[対文協だより]

*第34回研究会開く

  新世紀の初の対文協研究会(第34回)はジャーナリストOBの中澤孝之・長岡短期大学教授を講師に迎え、2月27日午後6時半から、霞が関ビル・東海大学校友会館で行った。今回は「オルガルヒヤとロシア社会」をテーマに、ロシアにおけるオルガルヒヤ(新興財閥)の現況とプーチン大統領のオルガルヒヤ対策などについて、詳細なデータを基に分析を行った。

  中澤教授は「①最近は若手のオルガルヒヤの台頭目覚ましいこと②プーチン政権はこれら若手のオルガルヒヤをうまく利用し、エリツィン政権のように政治に口出しはさせず、税金など出すものは出せ、その代わり財産は保護するといった柔軟政策をとっている③オルガルヒヤはサハロフ博物館や科学アカデミー所属の220人にのぼる主要な科学者に対し100万ドルを寄付するなど、新興オルガルヒヤは金儲けだけがすべてではなく慈善家の一面もある」などオルガルヒヤの実態について語った。(第34回研究会記録を希望する向きは対文協事務局までお申し込み下さい)   


*北方領土返還要求全国大会に参加

  第20回北方領土返還要求全国大会は「北方領土の日」の2月7日、東京千代田区の九段会館で約1500人が参加して開かれた。会場には森喜朗首相をはじめ河野洋平外相、橋本龍太郎行革担当相、斎藤斗志二防衛庁長官のほか各党代表らも顔を見せた。森首相はあいさつの中で「プーチン大統領との過去5回の会談による信頼関係をもとに、1日も早く北方領土問題を解決して平和条約を締結することを目指して、あらゆる努力を行う」とのべ、領土問題解決への意思を表明した。

  なお大会には日ロ関係友好団体と共に対文協からも藤井弘専務理事と加藤順一事務局長らが出席した。


*日ロ・オーラルヒストリー作業部会

  3月12日午後2時から、世田谷の東京ロシア語学院で、同院長をつとめるロシア語学者の東郷正延さんから3時間にわたって聞き取り調査を行った。東郷さんは現在92歳、子供時代からの外国語への興味、東京外国語学校でのロシア語との出合い、30年近い歳月を費やした露和辞典編纂の苦労など、ロシア語教育について語ってくれた。(出席者:木村明生、平野裕、米重文樹各委員と長島事務局員)


 お願い

今年は対文協創立者で初代会長の松前重義博士の生誕100年(没後10年)に当たります。対文協では各種の生誕100年記念行事を計画しておりますが、その一つに「松前重義写真集」(仮称)の刊行を予定しております。  読者の皆様のお手元に「国際交流に関わる松前重義氏」の写真がありましたら、事務局へご一報をお願いいたします。ご提供または借用いただければ幸甚です。 

[特 集]

「沿海地方知事、停電、暖房危機で引責辞任」

《ナズドラチェンコが残したプリモーリエ》

  エウゲニー・ナズドラチェンコ知事は2月5日、8年間勤めた沿海地方(プリモールスキー・クライ)の州知事の座を去った。つい最近までそんなことは想像できなかった。あの暖房と停電騒ぎの最中にも彼は「自分から辞めない」と言い切っていた。この辞任劇は例外的なものとは思われない。プーチン大統領にとっては、公選知事といえども、クビを挿げ替えうるという「垂直権力」構造の帰結なのだ。今後は州知事の罷免は技術的な問題であり、面倒な手続きは必要だが、忍耐と意志があれば、不可能でなくなったといえる。 (注「地方」は「州」と同格の行政単位。また「垂直権力」はプーチン大統領が提唱するトップ・ダウンの効率的な行政スタイル)。。。。。。。

[ロシアの新聞・雑誌から]

◇優雅に暮らす百万長者はまだ少ない  コムソモリスカヤ・プラウダ
  1.どんな人?
  2.金儲けの方法
  3.どんな生活?
  4.マネはできるか?

◇中国人といかにうまくやっていくのか  論拠と事実 7号
  1.仕事を求めて地の果てへ
  2.受け入れてチェック
  3.隣国人を数えよう

◇タタルスタンで変わる文字  --ラテン文字とその魂  イズベスチヤ

◇新空港ビルの建設に着手  イズベスチヤ